地盤工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 地盤工学
科目番号 4C009 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書 地盤工学第2版 澤孝平編著 森北出版 4-627-40662-9 、参考書 絵とき土質力学(改訂2版) 粟津清蔵他3名 オーム社 4-274-10254-8
担当教員 森田 年一

到達目標

□ 土のせん断破壊のメカニズムを理解し、地盤内応力等の計算ができる。
□ クーロンの土圧論とランキンの土圧論を理解し、主働土圧と受働土圧について説明ができる。
□ 土圧理論を用いて、各種の構造物に作用する土圧の計算ができる。
□ 構造物基礎にかかる力学的メカニズムを理解し、極限支持力等の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土のせん断破壊のメカニズムを充分に理解し、地盤内応力等の計算ができる。土のせん断破壊のメカニズムを理解し、地盤内応力等の計算ができる。土のせん断破壊のメカニズムを理解できず、地盤内応力等の計算ができない。
評価項目2土圧理論を用いて、各種の構造物に作用する土圧の計算が充分にできる。土圧理論を用いて、各種の構造物に作用する土圧の計算ができる。土圧理論を用いて、各種の構造物に作用する土圧の計算ができない。
評価項目3構造物基礎にかかる力学的メカニズムを充分に理解し、極限支持力等の計算ができる。構造物基礎にかかる力学的メカニズムを理解し、極限支持力等の計算ができる。構造物基礎にかかる力学的メカニズムを理解できず、極限支持力等の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
土のせん断強さ、土圧、地盤の支持力などについて学習する。演習を数多く解くことにより、地盤特有の力学的問題に対する解決方法を習熟することが大切である。
授業の進め方・方法:
実務との関連を強く意識して、授業を行う。授業内容により、プロジェクタを使用する場合がある。
注意点:
授業内容と実務で行われている設計・施工との関連を意識して授業に臨むこと。真摯な態度で授業に臨むことを期待する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土のせん断強さ(1) せん断強さの概念 地盤内応力(自重や上載荷重による応力増加)を理解している。
地盤内応力を説明できる。
2週 土のせん断強さ(2) 一点の応力状態、主応力 土の異方性について説明できる。
3週 土のせん断強さ(3) モールの応力円 土の異方性について説明できる。
4週 土のせん断強さ(4) クーロンの破壊線 土の破壊基準を理解している。
5週 土のせん断強さ(5) モール・クーロンの破壊規準 土の破壊規準を説明できる。
土の破壊基準について考察できる。
6週 土のせん断強さ(6) せん断試験 土のせん断試験を説明できる。
土のせん断試験について考察できる。
7週 土のせん断強さ(7) 砂質土・粘性土のせん断特性 土のせん断特性を説明できる。
砂質土・粘性土のせん断特性について考察できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 土圧(1) 土圧の種類 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
10週 土圧(2) 主働状態 ランキン土圧やクーロン土圧を理解している。
11週 土圧(3) 受働状態 ランキン土圧やクーロン土圧を理解している。
12週 土圧(4) 静止状態 ランキン土圧やクーロン土圧を理解している。
13週 土圧(5) クーロンの土圧論 ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
14週 土圧(6) ランキンの土圧論 ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。
15週 前期定期試験
16週 土圧(7) 静止土圧の算定 ランキン土圧やクーロン土圧を理解している。
後期
3rdQ
1週 土圧(8) 裏込め土上に載荷重がある場合の土圧の算定 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
2週 土圧(9) 裏込め土の土層が不均質な場合の土圧の算定 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
3週 土圧(10) 地震時土圧の算定 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
4週 土圧(11) 擁壁に作用する土圧の算定 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
5週 土圧(12) 矢板壁に作用する土圧の算定 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
6週 土圧(13) 山留め壁に作用する土圧の算定 構造物に作用する土圧や地震時の土圧について説明できる。
7週 土圧(14) 埋設管に作用する土圧の算定 地中構造物に対する地盤の変形を理解している。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 地盤の支持力(1) 荷重沈下曲線から見た地盤支持力の考え方 地盤内応力(自重や上載荷重による応力増加)を理解している。
10週 地盤の支持力(2) 全般せん断破壊と局部せん断破壊 地盤内応力(自重や上載荷重による応力増加)を理解している。
11週 地盤の支持力(3) 基礎の分類、基礎形式の選定 基礎の種類や基礎の支持力について説明できる。
12週 地盤の支持力(4) 浅い基礎の支持力 基礎の種類について理解し、浅い基礎・深い基礎の支持力について理解している。
13週 地盤の支持力(5) 深い基礎の支持力 基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。
14週 地盤の支持力(6) ネガティブフリクション、 群杭の支持力、基礎の沈下 ネガティブフリクション、群杭の支持力、基礎の沈下について理解している。
15週 後期定期試験
16週 まとめ まとめ

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000