環境都市工学実験実習

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境都市工学実験実習
科目番号 4C017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 木村 清和,堀尾 明宏,谷村 嘉恵,宮里 直樹,井上 和真,先村 律雄

到達目標

衛生実験(堀尾・宮里)
□身近にある環境水(利根川・西湖・浄化槽流入・浄化槽処理水)の、各水質項目を実際に分析することにより、水
質検査項目の概要及び操作手順を理解し、手順通り行うことができる。
□測定された値に対して、評価、考察できる。
□簡単な水処理実験を通じて、水処理の基本を理解し、説明することができる。
□各実験結果について、科学的な観察力と客観的な表現力をレポートに反映できる。
□班員で協力し、すすめることができる。
構造実験
・はりののたわみとひずみを計測できる
・不静定ラーメンの変形とひずみを計測できる
・不静定ラーメンをFEM解析できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自然科学、基礎工学、専門工学の知識を用いて、現実の技術的課題を理解し、それを解決するための工夫ができる自然科学、基礎工学、専門工学の知識を用いて、現実の技術的課題を理解し、それを解決するための工夫ができる自然科学、基礎工学、専門工学の知識を用いて、現実の技術的課題を理解し、それを解決するための工夫ができない
評価項目2実験・実習科目の修得を通じて、自主的、継続的に学習できる能力を身に付ける実験・実習科目の修得を通じて、自主的、継続的に学習できる能力を身に付ける実験・実習科目の修得を通じて、自主的、継続的に学習できる能力を身に付けれていない
評価項目3設定された目標に対し、互いに連携を図りながら目標達成に向かった行動ができる設定された目標に対し、互いに連携を図りながら目標達成に向かった行動ができる設定された目標に対し、互いに連携を図りながら目標達成に向かった行動ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この実験実習は「衛生実験(15回)」「構造実験(15回)」で構成されます。
衛生実験(堀尾・宮里)
□身近にある環境水(利根川・西湖・浄化槽流入・浄化槽処理水)の、各水質項目を実際に分析することにより、水
質検査項目の概要及び操作手順を理解し、手順通り行うことができる。
□測定された値に対して、評価、考察できる。
□簡単な水処理実験を通じて、水処理の基本を理解し、説明することができる。
□各実験結果について、科学的な観察力と客観的な表現力をレポートに反映できる。
□実験で使用する器具および試薬等についての危険性に関する説明を理解し、安全に留意しながら班員で協力し、実験をすすめることができる。
構造力学実験(担当:木村、井上)
・単純ばりのたわみとひずみの計測実験
・片持ちばりのたわみとひずみの計測実験
・不静定ラーメンの変形とひずみの計測実験
・不静定ラーメンのFEM解析
授業の進め方・方法:
<衛生実験>
・実験には、当研究室で作成した実験手順書を使用し、実験前に実験の方法について説明する。
・クラスを前半・後半に区分し、それぞれを4 班(1 班4 名)にわける。実験は同じ実験を各2 回行ない、1 回目の
実験を前半のグループが実施すると、次の週にはそのグループはレポート作成を行ない、後半のグループが2 回目の
実験を行なう。
・実験には、指導教員と環境工学担当の教員が共同して行い、実験とレポートを手分けして指導する。
・水質実験に用いる試料水は、きれいな環境水として利根川の水(中央大橋の下部で当日採水:環境基準類型A)、
西湖の水(生活雑排水で汚濁)、高専合併浄化槽流入水(下水流入水相当)、同合併浄化槽処理水(BOD 10 ~ 2
0mg/l程度、窒素・リン残留)を用いる。
・分析を実施する水質項目は、pH, 水温、透視度、濁度、溶存酸素、化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素
要求量(BOD)、アンモニア性窒素、大腸菌群、懸 濁物質、リン酸態リンを予定してる。
・分析以外の観察として、原生動物・後生動物を顕微鏡で検鏡し、名称を調べる。
・基本的な処理実験として、ジャーテスターによる凝集実験を行なう。
<構造実験>
・クラスを8班に分けかつ4班ごとの2グループで実験を行う
・実験を行うグループはC科棟1階の構造実験室に集合、解析を行うグループはC科棟2階総合研究室へ集合すること
・実験は指導書を配布し、それに従い実験を行う
・実験レポートは班で1通にまとめて班長が期日までに提出すること。なお、考察、感想、課題は各自で書いて班長が1通にまとめる
・解析については各班に参考書を1部用意するので、それを参考に行う
・実験は班で協力して行い、後片付けまでしっかり行うこと
注意点:
この実験実習は「衛星実験(15回)」「構造実験(15回)」で構成されます。
各実験の成績は衛星実験(100点満点)、構造実験(100点満点)でつけて、その平均をこの科目の成績とします。

レポートの提出期限を厳守すること。期限に間に合わない場合のレポートは0点として採点する。
衛生実験、構造実験の各実験15回において欠席時間数が1/4を上回った場合(4回以上休んだ場合)は,それの実験の100点満点の成績を0点とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 <衛生>実験機具の使い方の説明・安全教育
<構造>ガイダンス
2週 <衛生>溶存酸素・pH・温度・透視度
<構造>FEM解析1
<衛生>pHに関する実験について理解し、その実験ができる。
<構造>FEM解析の基礎知識を理解する
3週 <衛生>化学的酸素要求量a
<構造>FEM解析2
<構造>FEM解析の基礎知識を理解する
4週 <衛生>化学的酸素要求量 b
<構造>FEM解析3
<構造>FEM解析の基礎知識を理解する
5週 <衛生>生物化学的酸素要求量a
<構造>FEM解析4
<衛生>DO、BODに関する実験について理解し、その実験ができる。
<構造>FEM解析の基礎知識を理解する
6週 <衛生>生物化学的酸素要求量 b
<構造>単純ばりのたわみ計測
<衛生>DO、BODに関する実験について理解し、その実験ができる。
<構造>たわみの計測ができる
7週 <衛生>大腸菌群、浮遊物質a
<構造>単純ばりのひずみ計測
<構造>ひずみの計測ができる
8週 <衛生>大腸菌群、浮遊物質 b
<構造>片持ちばりのたわみ計測
2ndQ
9週 <衛生>PO4-P a
<構造>片持ちばりのひずみ計測
10週 <衛生>PO4-P b
<構造>不静定ラーメンの変形とひずみ計測
<構造>不静定ラーメンの変形が理解できる
11週 <衛生>凝集実験a
<構造>不静定ラーメンのFEM解析1
12週 <衛生>凝集実験 b
<構造>不静定ラーメンのFEM解析2
13週 <衛生>原生動物・後生動物の顕微鏡a
<構造>不静定ラーメンのFEM解析3
14週 <衛生>原生動物・後生動物の顕微鏡b
<構造>不静定ラーメンのFEM解析4
<構造>不静定ラーメンのFEM解析ができる
15週 <衛生>試料水の評価
<構造>不静定ラーメンのFEM解析5
<構造>不静定ラーメンのFEM解析ができる
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00010090100
基礎的能力00010090100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000