環境水工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境水工学
科目番号 4C031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 河川工学:川合茂・和田清・神田圭一・鈴木正人:コロナ社:ISBN978-4-339-05506-1
担当教員 永野 博之

到達目標

□ 河川の治水・利水・親水(環境)に関する3機能が理解できる.
□ 河川流域における水文循環とその素過程が理解できる.
□ 河川流域の地形・地質特性に関する数量化とその解析(数値計算)ができる.
□ 河川流域への降水による流出現象とその素過程が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1河川の治水・利水・親水(環境)に関する3機能を説明できる.河川の治水・利水・親水(環境)に関する3機能を理解できる.河川の治水・利水・親水(環境)に関する3機能を理解できない.
評価項目2河川流域における水文循環とその素過程が説明できる.河川流域における水文循環とその素過程が理解できる.河川流域における水文循環とその素過程が理解できる.
評価項目3河川流域の地形・地質特性に関する数量化とその解析(数値計算)ができる.河川流域の地形・地質特性に関する数量化とその解析(数値計算)法を理解できる.河川流域の地形・地質特性に関する数量化とその解析(数値計算)ができず,手法を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
河川工学における治水・利水・親水(環境)の3重要課題を解明する上で重要となる河川の地形,地理,および河川の水理・水文学とその調査・分析法などを講義・演習を通して学習する.
授業の進め方・方法:
講義・演習を主体とした座学方式
注意点:
レポートや課題を全て提出することは成績評価を行う条件であり,未提出のレポートや課題がある場合は,総合成績を0点とする.
本科目は学修単位のため,授業時間15時間に加えて,自学自習時間30時間が授業の前後に必要となる.具体的な学修内容は講義資料に沿った学習になる.課題提出または小テストを実施する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境工学を学ぶ意義と内容 文明社会と河川の利用について理解している。
2週 河川の地形・地理(1)
~河川の自然要件と河川法上の分類~
河川の管理と整備について説明できる
3週 河川の地形・地理(2)
~河川の地形形態・流域形状とその数量化~
河川の分類と流域ついて理解している。
河川における流れ作用と河道形状について理解している。
4週 河川の水理・水文学(1)
~降水の原因と種類~
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について理解している。
5週 河川の水理・水文学(2)
~流出とそのメカニズ~
流出過程、流況曲線について理解している。
6週 水文調査・分析法(1) 水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。
7週 水文調査・分析法(2) 流出解析法について理解している。
8週 中間試験
4thQ
9週 水文データとその統計・確率解析手法(1) 水文量の統計的性質について理解している。
10週 水文データとその統計・確率解析手法(2) 水文量の統計的性質について理解している。
11週 治水計画・施工・管理(1) 河道計画の策定について理解している。
12週 治水計画・施工・管理(2) 河川堤防・護岸・水制の役割について理解している。
河床形態、限界掃流力、掃流砂量公式、浮遊砂量公式、河床変動について理解している。
河道およびダムによる洪水対策について理解している。
河床形態、限界掃流力、掃流砂量公式、浮遊砂量公式、河床変動について理解している。
13週 治水計画・施工・管理(3) 水害の特性とその変遷について理解している。
都市型水害と内水処理の対策について理解している。
14週 利水計画・施工・管理
河川環境計画・施工・管理
近年の渇水状況と降水の変化について理解している。
日本及び世界の水資源の現況について理解している。
河川における生態系の保全と復元について理解している。
15週 河口域の水理 津波と高潮の特徴を説明できる.
波の基本的性質を説明できる.
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力450000550
専門的能力450000550
分野横断的能力0000000