到達目標
・社会政策とは何かについて、諸社会制度の仕組みと発展過程および今後の課題を踏まえた上で説明することができる。
・貧困や格差、男女平等など社会問題と関連づけて、社会政策の目的と展望を説明することができる。
・社会政策が経済成長率や人口変動、グローバル化など社会変動によってどのように変化しているのかについて説明することができる。
・現在の社会政策の限界を指摘し、今後のあり方に対して自分の意見を構築することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 経済成長率や人口変動、グローバル化などの社会変動によって社会政策はどのように変化してきたのかについて詳細に説明することができる。
| 経済成長率や人口変動、グローバル化などの社会変動によって社会政策はどのように変化してきたのかについて大まかに説明することができる。
| 経済成長率や人口変動、グローバル化などの社会変動によって社会政策はどのように変化してきたのかについて説明することができない。
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評価項目2 | 経済成長率や人口変動、グローバル化などの社会変動によって社会政策はどのように変化してきたのかについて詳細に説明することができる。
| 経済成長率や人口変動、グローバル化などの社会変動によって社会政策はどのように変化してきたのかについて大まかに説明することができる。
| 経済成長率や人口変動、グローバル化などの社会変動によって社会政策はどのように変化してきたのかについて説明することができない。
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評価項目3 | 現在の社会政策における限界を指摘し、今後のあり方に対して自分の意見を詳細に構築することができる。
| 現在の社会政策における限界を指摘し、今後のあり方に対して自分の意見を大まかに構築することができる。
| 現在の社会政策における指摘し、今後のあり方に対して自分の意見を構築することができない。
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
社会政策の体系を理解することを目的とする。社会政策とは何かについて、その仕組みや発展過程、これからの課題などを検討する。とりわけ、「ブラック企業」や「奨学金問題」、「待機児童問題」など多様なトピックスに注目し、社会政策および社会保障制度が社会とどのように相互作用しているのか、社会学的なアプローチから社会政策の特徴を理解することを目指す。このことを通じて、受講者が社会政策について適切に理解した上で、社会政策および社会現象について批判的に思考することができるようになるのが目標となる。
授業の進め方・方法:
進行形式は配布するレジュメを中心とする講義による。講義では、社会政策をめぐる概要を説明した上で、各テーマ(労働、若年層、ジェンダー、健康、外国人労働力、障がいなど)に沿って、社会と社会政策がどのように相互作用しながら発展してきたのかについて検討する。毎回の授業ではリアクションペーパーを提出してもらう(ともに適宜小テストを実施する)。アクティブラーニング促進のために、各テーマに応じてペアワークやグループディスカッションを実施する。
注意点:
講義で取り上げられる多様なテーマについて、従業で提示される内容に限られることなく、多面的にアプローチすることで、より批判的に自分の意見を構築するように努めることが望まれる。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション
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授業の概要説明と社会政策の考え方
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2週 |
社会政策とは何か |
社会政策をめぐる理論、展開、現代的課題
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3週 |
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社会政策の歴史(福祉国家と社会政策の体系)
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4週 |
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不平等と公平性(所得格差と貧困)
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5週 |
労働市場と社会政策 |
日本型雇用システムと賃金
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6週 |
労働条件と社会政策 |
労使関係、労働時間、労災保険
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7週 |
失業と社会政策 |
雇用・失業、雇用保険と失業保険
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
人口変動と社会保障 |
高齢化と社会保障の変化
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10週 |
福祉と若者支援 |
社会的弱者としての若者の発見、若者支援政策
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11週 |
家族とジェンダー |
男女平等と子育て支援、フェミニズムと母子世帯
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12週 |
障がいと社会政策 |
障がいの捉え方、障がい者政策の展開と課題
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13週 |
少子高齢化と健康 |
健康リスクと健康格差、医療保険、介護保険
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14週 |
少子高齢化と年金 |
年金制度、世代間葛藤
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15週 |
グローバル化と外国人労働 |
労働力の移動、外国人労働者、多文化共生
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16週 |
期末試験
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |