測量リモートセンシング

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 測量リモートセンシング
科目番号 5C009 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教材は必要に応じてプリントやサーバーからのファイルで提供する。測量リモートセンシング資料:http://172.16.32.41/̃nmiyazato/miyazato_jugyo.htm
担当教員 宮里 直樹

到達目標

□ リモートセンシングの理論、解析技術、利用法を理解し、説明できる。
□ 放射・反射の理論や衛星データを理解できる。
□ 測量に用いる座標系を説明できる。
□ リモートセンシングについて、単に概念的な理解ではなく、実際の解析、データ処理、利用に関して実技演習を
通してより深い理解を図ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1リモートセンシングの理論、解析技術、利用法を十分に理解し、説明できる。リモートセンシングの理論、解析技術、利用法を理解し、説明できる。リモートセンシングの理論、解析技術、利用法を理解しておらず、説明できない。
評価項目2放射・反射の理論や衛星データを理解でき、利用できる。放射・反射の理論や衛星データを理解できる。放射・反射の理論や衛星データを理解できていない。
評価項目3測量リモートセンシングに用いる座標系を理解・説明でき、利用できるる。測量リモートセンシングに用いる座標系を説明できる。測量リモートセンシングに用いる座標系を説明できない。
評価項目4リモートセンシングについて、単に概念的な理解はもちろん、実際の解析、データ処理、利用に関して実技演習を通して十分理解しており、利用できる。 通してより深い理解を図ることができる。リモートセンシングについて、単に概念的な理解ではなく、実際の解析、データ処理、利用に関して実技演習を通してより深い理解を図ることができる。 通してより深い理解を図ることができる。リモートセンシングについて、単に概念的な理解しかできておらず、解析、データ処理、利用に関する実技演習を通しての理解が不十分である。 通してより深い理解を図ることができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目の総授業時間数22.5時間である。
「リモートセンシング」は人工衛星に搭載されたセンサーにより撮影された地球の画像をコンピュータを駆使して
、解析、分析することにより、地球に関する様々な情報を読み解く技術である。一方、環境都市工学科において1か
ら3年までの間に学習した「測量」は測量器械を用いて地球表面の位置関係を調べ、地図にまとめ上げる技術でった
。それらは狭義の「測量」であるが、もっと広い意味では、「地球を観測し、情報を得る技術」を総称して「測量」
と呼ぶ場合もある。その意味において、「リモートセンシング」も「測量」の一分野であると言える。
衛星画像は緯度、経度や等高線などの情報を含んでいないが、地図にはそれが含まれている。本授業では測量の成
果である地図と衛星画像の解析結果を組み合わせることにより、様々な情報が相乗効果的に得られることを学習する

さらに、「リモートセンシング」の成果が地球環境の分析、将来予測や都市防災・都市計画など様々な工学分野ど
のようにして応用されているのかを学習する。本授業ではDVDやプロジェクタを用いた視覚的な教育形態とパソコ
ンによる画像解析、データ評価、数値解析の実際の処理を実体験することにより、リモートセンシングについて、単
に概念的な理解ではなく、実際の解析、データ処理、利用に関して実技演習を通してより深く理解する。
授業の進め方・方法:
T教育センター第一演習室で授業を行う。授業は1人1台のパソコン端末を実際に操作しながら行う。教材は必要に応じてプリントやサーバーからのファイルで提供する。
注意点:
基礎的なOffice系ソフト(Word,Excelなど)を使用できることが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概論。
授業概要、リモセンとは、測量・GIS およびGPS との関係について講義を行う。
授業概要、リモセンとは、測量・GIS およびGPS との関係について理解できる。
2週 解析原理・関連技術。
リモートセンシングの原理・特徴・応用分野について、講義と解析演習を行う
リモートセンシングの原理・特徴・応用分野について理解できる。
3週 水域の汚濁度の解析。
衛星データを用いて千葉県銚子付近の海域の汚濁度の解析について講義・演習を行う。
海域の汚濁度についての解析方法を理解できる。
4週 画像間演算と植生指標。
画像間演算および植生指標の理論・解析方法について講義を行う。
画像間演算および植生指標の理論・解析方法を理解できる。
5週 NDVIの解析。
関東地方を対象に植生指標( NDVI ) の解析演習を行う。
植生指標( NDVI )を理解できる。
6週 幾何補正(1)
幾何補正の理論・方法・応用について講義と解析演習を行う。
幾何補正の理論・方法・応用について理解できる。
7週 幾何補正(2)
関東地方について幾何補正の解析演習を行う。
幾何補正の解析方法を理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の答案返却・解答解説。土地被覆分類の原理。
土地被覆分類の方法、原理の講義行う。
土地被覆分類の方法、原理を理解できる。
10週 土地被覆分類の演習(1)
土地被覆分類の基礎理論について講義を行う。関東地方の土地被覆分類の解析演習を行う
土地被覆分類の基礎理論について理解できる。
11週 土地被覆分類の演習(2)
土地被覆分類の基礎理論である最尤法について講義を行う。関東地方(群馬県中心)について土地被覆分類の解析
演習を行う。
土地被覆分類の基礎理論である最尤法について理解できる。
12週 SAR概論。
マイクロ波リモートセンシング(SAR)の概要・解析法について講義を行う。
マイクロ波リモートセンシング(SAR)の概要等について理解できる。
13週 衛星だいち、LANDSATのデータ解析。
日本の最新の衛星だいち他の概要、データ入手法、データ
解析法について講義を行う。
衛生画像を用いた解析を理解できる。
14週 パンシャープンの原理。
パンシャープン ( 高解像度化画像処理) の原理、解析法について講義を行う。
パンシャープン ( 高解像度化画像処理) の原理、解析法について理解できる。
15週 パンシャープンの演習。
衛星だいちの羽田空港周辺データを用いてパンシャープン解析演習を行う
パンシャープン ( 高解像度化画像処理) を用いた衛星画像の解析ができる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力1000001020
専門的能力4000002060
分野横断的能力1000001020