構造力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 構造力学Ⅰ
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 木村 清和

到達目標

これまでに学習した構造力学の概念を、更に発展させ内部応力とはりの変形解析手法を理解する。構造力学における
剛性、応力の概念を理解し変形形態を把握する。
□トラスの部材力を求めることができる
□はりの影響線を描ける
□はりの応力を求めることができる
□モールの応力円が描ける
□はりのたわみを求めることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
トラスの部材力を接点法、断面法の両方で求めることができるトラスの部材力を求めることができるトラスの部材力を求めることができない
はりの垂直応力、せん断応力を求めることができるはりの応力を求めることができるはりの応力を求めることができない
モールの応力円を用いて任意の傾斜面における応力を推定できるモールの応力円が描けるモールの応力円が描けない
複雑な荷重条件においてもはりのたわみを求めることができるはりのたわみを求めることができるはりのたわみを求めることができない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
年次で学習した力の釣り合いをさらに拡張させ、内部応力の解析手法を理解する。さらに後半では力の釣り合いの
応用にあたるはりのたわみを求める方法を学習する。
つまり、2 年で学習した構造力学I が構造物を線と仮定して「力の釣り合い」を適用したのに対し、3年では構造物

面で捕らえるようになる。
講義は教室において演習問題を交えながら進めることにより理解を深めるようにつとめる。
主な講義内容は、以下に示す。
(1)トラス
(2)平面図形の特性(断面1次モーメント,図心,断面2次モーメント)
(3)梁の応力(主応力,モールの応力円)
(4)はりのたわみ(微分方程式)
授業の進め方・方法:
HR 教室における演習をまじえた座学形式で授業を行う
注意点:
分からない事はすぐに質問してください。
授業時の演習を真剣に真剣に取り組むこと!
さらに、自宅で授業時に学習した類似の問題を問題集から探し取り組むことが重要です。
授業時に問題を解くポイントと流れをつかみ、自宅で問題集解き復習を行うことで力が付きますよ!

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
トラス
3年で学習する構造力学の全体像
トラス構造とは
2週 トラス 静定トラスの部材力の求めかた
・節点法
3週 トラス 静定トラスの部材力の求めかた
・節点法
・断面法
4週 トラス 静定トラスの部材力の求めかた
・断面法
5週 はりの影響線 はりの影響線とは
影響線と断面力図の違い
影響線の書き方
・単純ばり
6週 はりの影響線 はりの影響線の書き方
・単純ばり
・片持ちばり
7週 はりの影響線 はりの影響線の書き方
・張り出しばり
8週 中間試験
2ndQ
9週 はりの影響線 はりの影響線の書き方
・ゲルバーばり
10週 はりの影響線 影響線の使い方
11週 はりの剛性 材料特性と断面諸量の関係
12週 はり断面の諸量 ・図心の求め方
・断面1次モーメントとは
13週 はり断面の諸量 ・断面2次モーメントとは
・単純な断面の断面2次モーメントの求め方
14週 はり断面の諸量 複雑な断面の断面2次モーメントの求めかた
15週 はり断面の諸量 断面諸量
・断面係数、断面2次半径
積分による断面2次モーメントの求め方
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 応力とは 応力の種類と名前の付け方
座標系と応力の正負の関係
2週 はりの内部の応力 軸力による応力
曲げモーメントによる応力
3週 はりの内部の応力 せん断力による応力
4週 モールの応力円 モールの応力円の描き方
5週 モールの応力円 モールの応力円を用いた主応力と最大せん断応力の求め方
6週 応力の複雑さ 応力テンソル
7週 モールの応力円の応用 極とは
極の求め方
8週 モールの応力円の応用 極をもちいた任意の傾斜面の応力の求め方
4thQ
9週 モールの応力円の応用 極をもちいた任意の傾斜面の応力の求め方
10週 はりの変形 たわみとたわみ角とは
11週 はりの変形 曲げモーメントからたわみを微分方程式により求める方法(単純はり)
12週 はりの変形 曲げモーメントからたわみを微分方程式により求める方法(片持ちばり)
13週 はりの変形 荷重、せん断力、曲げモーメント、たわみ角、たわみの関係(4階の微分方程式)
14週 はりの変形 演習
15週 はりの変形 演習
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力100000010
専門的能力800000080
分野横断的能力100000010