生物工学特論

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物工学特論
科目番号 69 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:生物化学工学:海野肇ほか著:講談社サイエンティフィック,参考書:テイツ/サンガー植物生理学・発生学:L.テイツら:講談社
担当教員 大岡 久子

到達目標

□生物が有する機能を有効に利用する手段,問題点などを説明できる.
□バイオリアクターやバイオセパレーションについて説明できる.
□酵素や微生物の特性と工学的利用について説明できる.
□植物の特性を理解し培養技術や植物育種について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生体触媒,固定化生体触媒について説明できる生体触媒,固定化生体触媒について理解できる生体触媒,固定化生体触媒について理解できない
評価項目2反応器としてのバイオリアクターやバイオセパレーションの方法について説明できる反応器としてのバイオリアクターやバイオセパレーションの方法について理解できる反応器としてのバイオリアクターやバイオセパレーションの方法について理解できない
評価項目3微生物などの生物利用について例を挙げて説明できる微生物などの生物利用について理解できる微生物などの生物利用について理解できない
評価項目4細胞培養技術の利用や植物バイオテクノロジーについて説明できる細胞培養技術の利用や植物バイオテクノロジーについて理解できる細胞培養技術の利用や植物バイオテクノロジーについて理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
酵素,バイオリアクター,バイオセパレーション,生物プロセスの計測と制御などに関する理解を通じて,技術的課題に対応する能力を修得する.
酵素反応,微生物反応などの利用方法や問題点などを理解する. さらに植物バイオテクノロジーの食糧問題,環境問題への応用について理解する.
授業の進め方・方法:
板書を基本とした講義形式で授業を進める.必要に応じて資料を配布し,演習や解説によって理解を深める.
注意点:
本科目は,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が授業の前後に必要となります.具体的な学修内容は授業時間に指示しますが,日頃から生物工学に関するニュース等に興味・関心を持って情報を入手したり,自主的に調べたりすることが大切です.
分からないことはそのままにせずに質問するようにしましょう.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生物工学とは
化学工学の基礎
生物化学の基礎
化学工学と生物化学の基礎的内容が理解できる
2週 酵素の利用
酵素反応の特徴(反応性,特異性,反応速度,阻害剤など)
酵素の固定化(担体結合法,架橋法,包括法)
酵素反応の特徴を理解できる
酵素の固定化について理解できる
3週 プロテインエンジニアリング
タンパク質の人工合成,タンパク質のデザイン
タンパク質の人工合成とデザインについて理解できる
タンパク質のデザインについて理解できる
4週 微生物の特性と利用
微生物の特性について理解できる
5週 バイオリアクター
バイオリアクターの概要について説明できる
バイオリアクターの設計について理解できる
6週 バイオセパレーション バイオセパレーションの概要について説明できる
バイオセパレーションの単位操作について理解できる
7週 微生物の応用
バイオレメディエーション
微生物の工学的利用について理解できる
バイオレメディエーションについて説明できる
8週 確認テスト これまでの内容の確認
2ndQ
9週 バイオインフォマティクス ゲノムの解析方法を理解できる
10週 分子育種 ゲノム情報に基づく分子育種について理解できる
11週 植物バイオテクノロジーの基礎
植物と植物ホルモンの関わり
植物ホルモンの種類と働きについて理解できる
12週 植物ホルモンの利用 植物ホルモンの利用について例を挙げて説明できる
13週 細胞培養技術の利用 細胞培養技術の利用について説明できる
14週 植物育種 植物育種について理解できる
15週 遺伝子組換え作物 遺伝子組換え作物について説明できる
16週 定期試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力3000001040
専門的能力5000001060
分野横断的能力0000000