環境工学特論

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境工学特論
科目番号 96 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 堀尾 明宏

到達目標

地球規模環境問題の背景と現状を理解することができる。
環境浄化・改善に寄与する微生物の働きと役割をりかいすることができる。
公害時代に遡り、当時の問題をビデオ等の視聴から理解することができる
国際的な環境管理システム(ISO14001)を各環境報告書より学習し、理解することができる。
各環境問題について各自でテーマを選択し、プレゼンテーション後の議論を通じ、知識と考え方を身に付けることができる。
環境関連企業を見学し、高度な知識を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境工学の幅広い知識と問題解決能力を十分に身につけている。環境工学の幅広い知識と問題解決能力を身につけている。環境工学の幅広い知識と問題解決能力を身につけていない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
環境問題(公害問題)、環境分析、マネジメントと環境分野に必要な基礎知識を修得する。また、水の浄化の基本を微生物反応を通じ理解するとともに、そのメカニズムを習得する。
地球規模の環境問題は、大枠の環境問題の基本を学習するとともに、各自でテーマを選択し、予備学習と説明資料の作成、プレゼンテーションにより知識を深める。
本授業は環境計量、排水処理、ISOに関する資格、実務経験のある教員が、その経験を活かし、実践に繋がる内容について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
前半は、準備した資料をもとに、講義を進める。
後半は、環境問題やISO関連の授業では各自の選択テーマについて発表者がプレゼンテーションを行う。
見学は、県内の環境関連企業や研究所を予定している。
注意点:
本科目は、授業時間30時間に加えて、自学自習時間60時間が授業の前後に必要となる。具体的な学修内容は、調べ学習を中心に、課題、課題発表の資料作成などが主となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概論
世界の水問題
講義の範囲と進め方、地球の誕生からの現代までの時代の移り変わりと特質を理解する。世界の水問題の概要を理解する。
2週 地球規模環境問題(1) 地球規模の環境問題を抽出し、現象や問題点を正しく理解する。
3週 地球温暖化問題(2) 各担当の学生がレジメに基づいて説明し、補足と議論の形式で講義を進める。地球規模で起こっている現象を調べ、自分の興味のあったものについて、発表する。
4週 地球温暖化問題(3) 各担当の学生がレジメに基づいて説明し、補足と議論の形式で講義を進める。地球規模で起こっている現象を調べ、自分の興味のあったものについて、発表する。
5週 微生物概論 微生物の定義と日常生活の関わり、生物の分類と機能、微生物界での
食物連鎖、食中毒の原因菌を理解する。
6週 水質概論 水質項目の意義と意味、定量について理解する。
7週 公害概論 公害時代に遡り、具体的な事例について理解する。
ビデオを用いて、技術者倫理を考える。
8週 環境マネジメント概論(1) 国際規格ISO14001シリーズを中心に、取り組みの意義、意味、内容について講義する。
4thQ
9週 環境マネジメント概論(2) 各担当の学生がレジメに基づいて説明し、補足と議論の形式で講義を進める。各自の興味のある企業の環境への取り組みを調べ、発表する。
10週 環境マネジメント概論(3) 各担当の学生がレジメに基づいて説明し、補足と議論の形式で講義を進める。各自の興味のある企業の環境への取り組みを調べ、発表する。
11週 自然再生エネルギー(1) 化石燃料の枯渇、CO2の削減に対して、自然再生エネルギーはどのよう方法があり、どのように進めていくべきかを考える。
12週 自然再生エネルギー(2) 各担当の学生がレジメに基づいて説明し、補足と議論の形式で講義を進める。各自の興味のある企業の環境への取り組みを調べ、発表する。
13週 自然再生エネルギー(3) 我が国の生活排水処理システムの概要について説明する。
世界の汚水処理事情について調べ、課題を提出する。
14週 生活排水処理概論 我が国の生活排水処理システムの概要について説明する。
世界の汚水処理事情について調べ、課題を提出する。
15週 施設見学 環境関連の施設先を訪問し、その役割を理解する。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000