到達目標
近年急速に進歩している生命科学について、社会生活や産業、食糧・環境問題との関連のなかで理解し、各自の視点で評価できる。応用微生物学や醗酵工学を基調とした食品産業や医薬品産業などについて、広範に理解を深める。微生物機能の社会実装例を学ぶことで、将来の職業観を育む。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 乳酸菌やビフィズス菌の微生物学的特徴を理解し、その応用技術や産業利用方法を提案できる。 | 乳酸菌やビフィズス菌の微生物学的特徴を理解し、その応用技術や産業利用方法を理解している。 | 乳酸菌やビフィズス菌の微生物学的特徴を理解し、その応用技術や産業利用方法を理解していない。 |
評価項目2 | 醸造微生物(麹菌、酵母)の微生物学的特徴を理解し、その応用技術や産業利用方法を提案できる。 | 醸造微生物(麹菌、酵母)の微生物学的特徴を理解し、その応用技術や産業利用方法を理解している。 | 醸造微生物(麹菌、酵母)の微生物学的特徴を理解し、その応用技術や産業利用方法を理解していない。 |
評価項目3 | 微生物を用いたファインケミカル製造について、研究課題を提案できる。 | 微生物を用いたファインケミカル製造について、実用化事例を理解している。 | 微生物を用いたファインケミカル製造について、実用化事例を理解していない。 |
評価項目4 | 医薬品や食品の業界動向を理解し、将来性を評価できる。 | 医薬品や食品の業界動向を理解している。 | 医薬品や食品の業界動向を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
醗酵工学・応用微生物学とその産業利用について,基礎的な内容から新しいトピックスまで実例を通して学ぶ。オリジナルの教材を軸に授業を進めるだけでなく,学生自身も調べて発表することや問題演習により自発的に学ぶ。この科目は企業で機能性食品素材の開発を担当した教員がその経験を活かし、醗酵食品・医薬品・化粧品・化成品について授業を行う。
授業の進め方・方法:
オリジナルの教材(プリントなど)と板書を軸に授業を進める。必要に応じ,スライドや動画などの視聴覚教材や演習用の問題集等も活用する。時おり演習も行いながら理解の定着を図るとともに,時には自ら調べ,仲間に教えあうことでさらに理解を深める。
注意点:
担当教員は食品企業での研究開発の経験を有し,その経験を活かして学生に学習の意義や企業等で専門を活かして働くことを理解できるキャリア教育も重視している。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
腸内細菌叢(腸内フローラ)の科学 |
ヒトと腸内細菌叢の共生関係を理解する。
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2週 |
プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)の科学 |
腸内細菌叢に対するプロバイオティクスの効果を理解する。
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3週 |
プレバイオティクス(オリゴ糖・食物繊維)の科学 |
腸内細菌叢に対するプレバイオティクスの効果を理解する。
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4週 |
日本酒の科学 |
麹菌と酵母による並行複発酵について理解する。
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5週 |
ワインの科学 |
ブドウの種類、原産地および醸造方法について理解する。
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6週 |
ビールの科学 |
多様なビールの醸造方法について理解する。
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7週 |
食酢の科学 |
食酢の原料、酢酸発酵に関わる微生物について理解する。
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8週 |
醤油の科学 |
醤油醸造に関わる微生物と醤油の種類について理解する。
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2ndQ |
9週 |
化学調味料の科学 |
うま味調味料の発酵製造について理解する。
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10週 |
納豆の科学 |
納豆製造に利用される微生物について理解する。
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11週 |
香料の科学 |
フレーバーとフレグランスの利用方法について理解する。
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12週 |
化粧品の科学 |
皮膚科学を基調とした化粧品について理解する。
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13週 |
食品用酵素の科学 |
食品開発に利用される酵素について理解する。
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14週 |
医薬品企業の業界研究 |
低分子医薬や抗体医薬について学び、業界動向について理解する。
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15週 |
総合化学企業の業界研究 |
石油化学やファインケミカルについて学び、業界動向について理解する。
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16週 |
定期試験 |
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 5 | 0 | 5 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
分野横断的能力 | 20 | 5 | 0 | 5 | 0 | 0 | 30 |