遺伝子工学特論

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 遺伝子工学特論
科目番号 0030 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 遺伝子工学ー基礎から応用までー:野島 博:東京化学同人:4-8079-0804-2
担当教員 大和田 恭子

到達目標

□遺伝子工学について、その概念と基礎を理解できる。
□遺伝子組換え技術の原理について説明できる。
□遺伝子組換え作物や医薬品について説明できる。
□遺伝子導入技術、ウィルスベクターと遺伝子治療について説明できる。
□遺伝子組換え技術のリスクと安全性について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1遺伝子工学について、その概念と基礎を理解できる遺伝子工学について、その概念と基礎を知っている遺伝子工学について、その概念と基礎を理解できない
評価項目2遺伝子組換え技術の原理について説明できる遺伝子組換え技術の原理について理解できる遺伝子組換え技術の原理について説明できない
評価項目3遺伝子組換え作物や医薬品について説明できる遺伝子組換え作物や医薬品について理解できる遺伝子組換え作物や医薬品について説明できない
評価項目4遺伝子導入技術、ウィルスベクターと遺伝子治療について説明できる遺伝子導入技術、ウィルスベクターと遺伝子治療について理解できる遺伝子導入技術、ウィルスベクターと遺伝子治療について説明できない
評価項目5遺伝子組換え技術のリスクと安全性について理解している遺伝子組換え技術のリスクと安全性について知っている遺伝子組換え技術のリスクと安全性について理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
遺伝子工学の技術の基本原理の理解と最新の進展を学習しつつ、哺乳動物を中心とした遺伝子操作技術について学ぶ。
授業の進め方・方法:
遺伝子工学の各種技術の基本原理はテキストを中心に進め、最新の技術と応用例については、自作プリントを用いて進める。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 セントラルドグマ 遺伝子工学の基本の復讐
2週 遺伝子ライブラリーとクローニング ライブラリー作製、ゲノムライブラリーとcDNAライブラリーの作製法
3週 相同性クローニング ライブラリー作製、ゲノムライブラリーとcDNAライブラリーの作製法
4週 機能発現クローニング 大腸菌を宿主としたクローニング、酵母のツーハイブリッドシステムを理解する
5週 機能発現クローニング 哺乳動物を宿主とした機能発現クローニング(一過性形質転換、恒常的形質転を理解するを理解する
6週 遺伝子診断 遺伝子多型、m遺伝子変異の検出法について理解する
7週 ゲノム医療 遺伝子治療の原理、ウィルスベクターの特徴と遺伝子導入・発現について理解する
8週 生殖・発生工学 キメラ、クローン、トランスジェニックについて理解する
2ndQ
9週 遺伝子ターゲティング 遺伝子ノックアルト、遺伝子ノックインについてマウスを用いた例を理解する
10週 Cre-loxP系と遺伝子ノックイン Cre-loxP系による組織特異的遺伝子ノックインの原理を理解する
11週 幹細胞と再生医療 哺乳動物の細胞系譜と幹細胞の種類、iPS細胞と再生医療への応用を理解する
12週 人工DNA切断酵素 ZFN, TALEN, CRSPR-Cas9, DSBの修復経路を理解する
13週 CRISPRの発見から実用化 CRISPR発見、CRISPR-Casの機能同定と作用機序の理解
14週 医学分野でのゲノム編集の利用 疾患確定診断、疾患の治療、個別化医療とゲノム編集について
15週 法律による遺伝子組換え生物の取り扱いの規制 カルタヘナ法、拡散防止措置とはなにかを理解する
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000