無機化学特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 無機化学特論Ⅱ
科目番号 0043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 平 靖之

到達目標

□ 無機材料の結晶構造,欠陥構造,不定比性について理解できる。
□ 電子・イオン伝導材料の基礎と応用について理解できる。
□ 誘電・圧電材料の基礎と応用について理解できる。
□ 磁性材料の基礎と応用について理解できる。
□ 触媒材料の基礎と応用について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ペロブスカイト型酸化物の構造を十分に説明できる。ペロブスカイト型酸化物の構造を説明できる。ペロブスカイト型酸化物の構造を説明できない。
評価項目2ペロブスカイト型酸化物の物性を十分に説明できる。ペロブスカイト型酸化物の物性を説明できる。ペロブスカイト型酸化物の物性を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ペロブスカイト型化合物およびペロブスカイト関連化合物は,構成元素と結晶構造の多様性により,強誘電性・導電
性・超伝導性・イオン伝導性・触媒機能・磁性・エネルギー変換能など,多岐にわたる機能の宝庫となっている。そ
こでこれらの物質群に注目し,固体化学の観点から無機材料の基礎と応用を学ぶ。
授業の進め方・方法:
座学
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 組成と結晶構造(1) ペロブスカイト型構造を理解できる。
2週 組成と結晶構造(2) 理想的なペロブスカイト型構造からのずれを理解できる。
3週 不定比性と欠陥構造(1) ペロブスカイト構造の特徴と組成変動を理解できる。
4週 不定比性と欠陥構造(2) 代表的なペロブスカイト型酸化物の酸素不定比性と欠陥平衡を理解できる。
5週 電子物性(1) ペロブスカイト型酸化物のバンド構造を理解できる。
6週 電子物性(2) ペロブスカイト型酸化物の電気的性質を理解できる。
7週 イオン伝導性(1) ペロブスカイト型酸化物の酸化物イオン伝導性を理解できる。
8週 イオン伝導性(2) ペロブスカイト型酸化物のプロトン伝導性を理解できる。
4thQ
9週 超伝導性(1) 複合銅酸化物高温超伝導体の組成と構造を理解できる。
10週 超伝導性(2) 複合銅酸化物高温超伝導体の電子状態を説明できる。
11週 強誘電性(1) 強誘電性を理解するための物質の対称性と群論を説明できる。
12週 強誘電性(2) 圧電性,焦電性,強誘電性を説明できる。
13週 磁性(1) ペロブスカイト型酸化物の磁気構造を説明できる。
14週 磁性(2) ペロブスカイト型酸化物の二重項間相互作用を説明できる。
15週 触媒 自動車用排ガス浄化触媒について説明できる。
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000