到達目標
哲学的な問題について主体的に考え、自分なりの考えを形成できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各授業の問題について自分の考えを明確に主張することができる。 | 各授業の問題について自分の考えをある程度主張することができる。 | 各授業の問題について自分の考えを主張することができない。 |
評価項目2 | 各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを明確に説明できる。 | 各授業で取り扱われる問いがどのようなものかをある程度説明できる。 | 各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを説明できない。 |
評価項目3 | 各授業で取り扱われる問題の背景知識について明確に説明することができる。 | 各授業で取り扱われる問題の背景知識についてある程度説明することができる。 | 各授業で取り扱われる問題の背景知識について説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(R5までのDP) 旧DP_3 教養と倫理観の修得と社会への貢献
JABEE A-1 人間性と健康な心身
教育方法等
概要:
哲学は、知識の習得よりも主体的に考えることの方がはるかに重要である。考えることに重点を置いた講義を行う。
授業の進め方・方法:
スライドで問題を提起しつつ、適宜考える時間を取る。時に指名して意見を求める、あるいは学生間でのディスカッションを取れ入れる予定である。なお、この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習を180分以上行うこと。
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション・論証に関する基本知識 |
授業の方針および、哲学の基本となる論証に関する基本知識を確認する。
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2週 |
私たちは何を知ることができるのか |
代表的な懐疑論の概要を理解する。
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3週 |
この世界は現実なのか |
水槽の中の脳、および『マトリックス』の世界について考えることで、現実とは何かを考える。
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4週 |
「同じ人」であるとはどういうことか |
人格の同一性とはどのような問題かを理解する。
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5週 |
機械は考えることができるのか |
チューリングテストの概要を理解した上で、機械が思考できるかどうかを考える。
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6週 |
心は科学で語れるか |
中国語の部屋、哲学的ゾンビなどの思考実験をもとに、心を科学で解き明かせるかを考える。
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7週 |
私たちは自由なのか |
決定論と非決定論という観点から、自由意志の問題を考える。
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8週 |
他人の気持ちを本当に理解することができるのか |
ことばの「意味」とは何かを手がかりに、他人の意図を理解するとはどういうことかを考える。
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2ndQ |
9週 |
どうして規則が成立するのか |
規則のパラドックスの概要を理解する。
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10週 |
道徳の優先順位を決めることができるのか |
功利主義・義務論の概要を理解する。
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11週 |
自由と平等はどちらが大切なのか |
リベラリズム・リバタリアニズムの対立を中心に、自由と平等が対立する場面でどちらを優先すべきかを考える。
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12週 |
そもそも道徳に従う理由はあるのか |
ニーチェの道徳批判を出かかりに、道徳に従うということはどういうことかを考える。
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13週 |
科学とはどのような営みだろうか |
科学哲学における主要なトピックについて主体的に考える。
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14週 |
「この文は間違っている」という文は間違っているのだろうか |
代表的なパラドックスを通じて、論理の不思議さを楽しむ。
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15週 |
総括・展望 |
これまでに学んだことの総括および哲学のさらなる問いの領域を知る。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| レポート | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |