概要:
様々な文章を的確に理解し、自分の考えを持つことを重視する。読むことによって、ものの見方、感じ方、考え方を深め、人生を豊かにする思考を育てることを目標とする。
授業の進め方・方法:
①教科書やプリントを使用し、講義形式とグループ学習を組み合わせて授業を行う。
②課題は丁寧に取り組み締め切りを守ってきちんと提出すること。
これは評価割合の「ポートフォリオ」として位置づけてある。
③年間20回の漢字小テストを行うので、しっかり取り組んで実力向上に努めること。
小テストの得点は評価割合の「その他」として位置づけてある。
(各自目標を設定し、フィードバック表にその都度結果を書き入れること。
各学期の中間試験、定期試験の前にフィードバック表の提出を求める。
提出しない場合は減点の対象とするので気を付けること。)
④常に辞書を手元に置き、語句の意味調べや漢字の確認などができる態勢をとること。
注意点:
①年間を通して多数のプリントを配布する。
これらは学習に不可欠のものであるので、きちんとファイルし常に復習できるようにすること。
②携帯電話を辞書代わりに使用することは許可しない。必ず辞書(電子辞書でも紙の辞書でもOK)を携行すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方、漢字学習と小テスト、提出物、成績の出し方などの詳細を理解する。
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2週 |
漢字の基礎 |
部首の名称と形を覚え、漢字学習のポイントを理解する。
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3週 |
リレー小説 |
グループで創作し、作品と作者の関係を理解する。
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4週 |
リレー小説 |
表現による読者操作を理解する。
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5週 |
①小説「五千回の生死」(宮本輝)などを読解する。 |
人物の心情の変化を理解する。
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6週 |
②小説「五千回の生死」(宮本輝)などを読解する。 |
語りの構造を理解する。
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7週 |
③小説「五千回の生死」(宮本輝)などを読解する。 |
現在の場面が描かれている意味を考える。
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8週 |
前期中間試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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2ndQ |
9週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
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10週 |
①ショートショートを創作する。 |
ショートショートの話型の種類を理解する。
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11週 |
②ショートショートを創作する。 |
構想を練り、効果的な表現を使って作品を完成させる。
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12週 |
③ショートショートを鑑賞する。 |
創作したショートショートを読み、互いに鑑賞する。
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13週 |
①評論「言語と記号」(丸山圭三郎)などを読解する。 |
記号とは何か理解する。
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14週 |
②評論「言語と記号」(丸山圭三郎)などを読解する。 |
言語記号の特質に関する筆者の考えを的確に読み取る。
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15週 |
前期定期試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
①小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第一段落を読み主人公の語る現在を理解する。
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2週 |
②小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第二段落~三段落を読み、主人公の内面の変化を理解する。
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3週 |
③小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第四段落~五段落を読み、主人公の行動と気持ち、冤罪の理由を理解する。
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4週 |
④小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第六段落を読み、主人公の気持ちの揺れを理解する。
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5週 |
⑤小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第七段落を読み、主人公の置かれた立場を理解する。
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6週 |
⑥小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第八段落を読み、主人公の行動と心理状態を読み取る。
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7週 |
⑦小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
第九段落~十段落を読み、主人公が伯林での体験をどう捉えているかを読み取る。
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8週 |
後期中間試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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4thQ |
9週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
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10週 |
⑧小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
主人公の人間性について探究する。
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11週 |
⑨小説「舞姫」(森鴎外)を読解する。 |
主人公批判、弁護の各立場から意見交換する。
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12週 |
①評論「他者の声 実在の声」(野矢茂樹)などを読解する。 |
「他我問題」と「外界問題」とは何か理解する。
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13週 |
②評論「他者の声 実在の声」(野矢茂樹)などを読解する。 |
「言語の内と外」の関係について表現に即して読み取る。
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14週 |
③評論「他者の声 実在の声」(野矢茂樹)などを読解する。 |
「他者」のありようについて表現に即して考えを深める。
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15週 |
後期定期試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |