ロボット制御

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 ロボット制御
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 『制御工学,技術者のための,理論・設計から実装まで』,実教出版,2012年,2300円(+税)小川,加藤共著,『初めて学ぶ基礎ロボット工学』,東京電機大学出版局,1998年,2800円(+税)
担当教員 内田 洋彰

到達目標

1.周波数応答について、ベクトル軌跡、ボード線図を描き,物理的意味が理解できる
2.安定判別および安定度を求めることができる。状態空間法で制御対象を表すことができる
3.ロボットの特長,動作させる原理を説明できる。ロボットの機構解析の基礎について理解できる
4.ロボットを動作させる基礎的な原理および制御方法,制御手法について理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1周波数応答,安定判別法を活用できる周波数応答,安定判別法を説明できる周波数応答,安定判別法を説明できない
評価項目2状態空間法を用いた制御系設計ができる状態空間法の制御手法を説明できる状態空間法の制御手法を説明できない
評価項目3ロボットの要素技術,数式を用いてロボットの駆動方式,制御方式を説明できるロボットの制御システムの説明ができるロボットの制御システムの説明ができない

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-2 説明 閉じる
準学士課程 2(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.周波数応答(ベクトル軌跡,ボード線図)について学習する
2.安定判別法,安定余裕について学習する
3.状態空間法を用いて制御対象を表現する手法について学習する
4.状態空間法を用いた制御系設計手法について学習する
5.ロボットを構成する基本要素,システム技術を学習する
6.ロボットの運動学,動力学,制御手法について学習する
授業の進め方・方法:
1.授業は講義形式で行う
2.授業中に演習等を行う
3.授業90分間に対してレポートを含め,各自180分以上の予習復習をおこなう
注意点:
1.身の周りにある制御システム,ロボットについて関心をもつこと
2.最新のロボット技術に関心をもつこと
3.レポートの期限内提出を厳守すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 周波数応答の概要 周波数応答の入力波形と出力波形の違いを表現する方法について説明できる
2週 ベクトル軌跡1 ベクトル軌跡が何を表しているのか,ゲイン要素,微分要素,積分要素のベクトル軌跡を説明できる
3週 ベクトル軌跡2 一次遅れ要素,二次遅れ要素のベクトル軌跡を説明できる
4週 ボード線図1 ボード線図が何を表しているのか,ゲイン要素,微分要素,積分要素のボード線図を説明できる
5週 ボード線図2 一次遅れ要素,二次遅れ要素のボード線図を説明できる
6週 ボード線図3 重ね合わせ法を用いてベクトル軌跡を描く方法を説明できる
7週 ベクトル軌跡、ボード線図の演習 ベクトル軌跡,ボード線図を描くことができる
8週 前期中間試験 試験実施
2ndQ
9週 答案返却
安定判別法1
答案の返却と解説
安定判別法が説明できる
10週 安定判別法2 ナイキスト線図を用いた安定判別について説明できる
11週 位相余裕、ゲイン余裕 位相余裕,ゲイン余裕を説明できる
12週 状態方程式と伝達関数 微分方程式で表される制御対象を状態空間法を用いて表現できる
13週 状態方程式と伝達関数 ブロック線図で表される制御対象を状態空間法を用いて表現できる
14週 状態方程式と伝達関数 状態空間表現から伝達関数表現への変換,その逆の変換ができる
15週 安定判別と状態方程式の演習 安定判別,状態空間表現の問題を解くことができる
16週 前期定期試験 試験実施
後期
3rdQ
1週 答案返却
座標変換
答案の返却と解説
状態空間表現の座標変換方法が説明できる
2週 可制御・可観測性 可制御性,可観測性について説明できる
3週 状態フィードバック 状態フィードバック手法について説明できる
4週 オブザーバ オブザーバについて説明できる
5週 ロボットの形態,構造,要素 ロボットの形態,構造,要素について説明できる
6週 ロボットの制御技術 ロボットの制御技術について説明できる
7週 ロボットのシステム技術 ロボットのシステム技術について説明できる
8週 後期中間試験 試験実施
4thQ
9週 答案返却
マニピュレータの運動学、逆運動学
答案の返却と解説
マニピュレータの運動学、逆運動学について説明できる
10週 ベクトルの回転、平行移動、姿勢角 ベクトルの回転、平行移動、姿勢角について説明できる
11週 ヤコビ行列、特異姿勢 マニピュレータのヤコビ行列、特異姿勢について説明できる
12週 静力学
マニピュレータの動力学、逆動力学1
関節トルクとマニピュレータ先端での力の関係を説明できる
13週 マニピュレータの動力学、逆動力学2 マニピュレータの動力学、逆動力学について説明できる
14週 マニピュレータの位置制御 マニピュレータの位置制御手法について説明できる
15週 マニピュレータの力制御 マニピュレータの力制御手法について説明できる
16週 学年末試験 試験実施

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポートその他合計
総合評価割合800000200100
基礎的能力00000000
専門的能力800000200100
分野横断的能力00000000