概要:
対象作家に関する様々なテクストや映画等を読解・鑑賞し、そこから社会の諸問題について自分の意見を持つことを目標とする。
読み、書くことによって、ものの見方、感じ方、考え方を深め、ぜひ自らの問いを発見してほしい。
授業の進め方・方法:
①テキストとプリント等を使って授業を行う。
配布するプリントは必ずファイルし、復習できるようにすること。
②授業のなかで課題を提示し、おおよそ隔週のペースで小レポートを書いてもらう。
この小レポートも成績に反映されるので、未提出がないように気をつけること。
③レポートの講評と解説を組み合わせて講義するので、レポートには積極的に取り組むこと。
④中間試験は行わず、前期期末試験のみ行う。
注意点:
何事にも興味・関心を持つことが大切である。
文芸作品を単に読み流すのではなく、その読書体験をきっかけにして、自らの感覚を研ぎ澄まし、思考を深めることを心掛けてほしい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方、レポートの取り組み方等を把握し、対象作家に関する基本情報を理解する。
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2週 |
(1)草稿「蛙のゴム靴」を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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3週 |
(2)「蛙のゴム靴」を精読する |
「寓話集」に引かれた赤インク線を加味しながら、作品を分析し理解する。
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4週 |
(1)草稿「なめとこ山の熊」を読解する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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5週 |
(2)「なめとこ山の熊」を精読する |
「蜘蛛となめくぢと狸」など動物の登場する賢治童話と絡めながら、<共生>とは何か?を考察する。
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6週 |
作者宮沢賢治について、今一度かんがえてみる~「ポラーノの広場」「グスコーブドリの伝記」にふれながら①~ |
作者とはなにか?読者とは何か?を考え、自分の意見をまとめる。
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7週 |
作者宮沢賢治について、今一度かんがえてみる~「ポラーノの広場」「グスコーブドリの伝記」にふれながら②~ |
<ほんたうのさいはひ>というコトバに着目をし、考え、自分の意見をまとめる。
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8週 |
(1)草稿「セロ弾きのゴーシュ」を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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2ndQ |
9週 |
(2)「セロ弾きのゴーシュ」を精読する |
ゴーシュの成長過程および「印度の虎狩」の果たす役割を、分析し理解する。
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10週 |
(3)映画鑑賞 |
対象作家原作の映画を鑑賞し、そのテーマについて自分の意見をまとめる。
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11週 |
(1)草稿「銀河鉄道の夜」(第一次稿~第二次稿)を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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12週 |
(2)草稿「銀河鉄道の夜」(第三次稿~第四次稿)を解読する |
宮沢賢治の草稿を、自身の力で活字に組み直しながら、作品の内容理解を深める。
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13週 |
(3)「銀河鉄道の夜」を精読する |
第四次稿になって加えられた「3 家」の章が果たす役割を分析し、理解する。
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14週 |
(4)映画鑑賞 |
対象作家原作の映画を鑑賞し、そのテーマについて自分の意見をまとめる。
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15週 |
前期期末試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、的確な解答のポイントを確認する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |