到達目標
・ 鋳造の基本を理解し、砂型製作とアルミの鋳込み作業を行うことができる。
・ 溶接の基本を理解し、簡単なアーク溶接を行うことができる。
・ 旋盤加工の基本を理解し、ねじ部品を製作することができる。
・ けがき、穴あけ、切断、ヤスリ仕上げとネジ立て等の作業を通じて、金属加工の基本を修得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 鋳造の基本をよく理解し、手順書を参考に砂型製作とアルミの鋳込み作業を行うことができる。 | 鋳造の基本を理解し、指示を受けながら砂型製作とアルミの鋳込み作業を行うことができる。 | 鋳造の基本を理解できず、指示を受けても砂型製作とアルミの鋳込み作業を正しく行うことができない。 |
評価項目2 | 溶接の基本をよく理解し、手順書を参考に自らアーク溶接を行うことができる。 | 溶接の基本を理解し、指示を受けながら簡単なアーク溶接を行うことができる。 | 溶接の基本を理解できず、指示を受けても簡単なアーク溶接を行うことができない。 |
評価項目3 | 旋盤加工の基本をよく理解し、手順書を参考に自らねじ部品を製作することができる。 | 旋盤加工の基本を理解し、指示を受けながらねじ部品を製作することができる。 | 旋盤加工の基本を理解できず、指示を受けてもねじ部品を製作することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
実習工場において、ものづくりに必要な鋳造、溶接、旋盤加工、基本加工の初歩を学ぶ。合わせて安全確保およびレポートについても学ぶ。
授業の進め方・方法:
クラスを4班に分け、次の4工作をそれぞれ6週間かけて学ぶ。半期で2工作、通年で4工作すべてを学ぶことになる。
【各工作のインストラクター】
第1工作(旋盤加工)金綱正司
第2工作(基本加工)湯田雅紀
第3工作(鋳 造)清水牧夫
第4工作(溶 接)小林裕一郎
班によって授業計画が異なるので、一例を「授業計画」に示す。
注意点:
基礎的な作業は比較的単純な作業が多いが、それこそが加工方法の本質を見極めるために重要な作業である。したがって、単に作業をするだけでなく、一つ一つの加工工程をよく観察することが理解につながる。また、安全はすべての基盤である。体調管理、適切な服装、念入りな準備・予習、整理整頓、指差し確認、声出し確認、一仕事一片づけなど安全な作業習慣を身につける。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
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2週 |
旋盤加工(1) |
旋盤主要部の構造と扱い方を説明できる。旋盤作業における安全管理ができる。
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3週 |
旋盤加工(2) |
バイトが使用できる。ノギスが使用できる。端面切削ができる。
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4週 |
旋盤加工(3) |
バイトが使用できる。ノギスが使用できる。外径切削ができる。段付削りができる。自動送り切削ができる。
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5週 |
旋盤加工(4) |
バイトが使用できる。ノギスが使用できる。外径切削ができる。段付削りができる。自動送り切削ができる。
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6週 |
旋盤加工(5) |
バイトが使用できる。ノギスが使用できる。溝入れができる。テーパ削りができる。
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7週 |
旋盤加工(6) |
ノギスが使用できる。穴あけができる。ネジ立てができる。
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8週 |
溶接(1) |
アークの発生,維持ができる。
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2ndQ |
9週 |
溶接(2) |
直線でビード置く(ストリンガビード)ことができる。
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10週 |
溶接(3) |
一定の速度でストリンガビードを行える。ウィービングビードを行える。
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11週 |
溶接(4) |
下向きすみ肉溶接を行える。
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12週 |
溶接(5) |
水平すみ肉溶接が行える。
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13週 |
溶接(6) |
水平すみ肉溶接・多層盛りが行える。
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14週 |
レポート提出 安全管理(1) |
事故事例から、類似災害を防ぐために自分はどうするかを考える。
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15週 |
安全管理(2) |
事故事例から、類似災害を防ぐために自分はどうするかを考える。
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16週 |
安全管理(3) |
事故事例から、類似災害を防ぐために自分はどうするかを考える。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
鋳造(1) |
主な鋳造概要を説明でき,基本的な生型造形作業ができる。
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2週 |
鋳造(2) |
基本的な生型造形作業ができる。
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3週 |
鋳造(3) |
基本的な生型造形作業ができる。
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4週 |
鋳造(4) |
基本的な生型造形作業ができ,鋳込み方法とその安全について説明できる。
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5週 |
鋳造(5) |
基本的な生型造形作業ができ,アルミ熔解から鋳込み作業,型バラシ作業を行うことができる。
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6週 |
鋳造(6) |
鋳物砂再生,道具整備を行うことができる。
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7週 |
基本加工(1) |
図面を理解し,加工手順をたてることができる。 フライス加工の基本を理解し,エンドミルによる基準面出しができる。
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8週 |
基本加工(2) |
基準面からの正確なけがき作業ができる。 金切り鋸による切断,細溝加工ができる。
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4thQ |
9週 |
基本加工(3) |
帯鋸盤の使用法を理解し安全に板材の切断ができる。 金やすりによる平面出しができる。
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10週 |
基本加工(4) |
けがき作業,ボール盤による穴あけ,ハンドタップでのネジ立て作業ができる。
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11週 |
基本加工(5) |
丸ダイスでのネジ立て作業ができる。 スケアシャーによる板の切断ができる。
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12週 |
基本加工(6) |
ハンマーを使って板の曲げ加工ができる。 部品を調整し,組み合わせることができる。
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13週 |
レポート提出 実習全体のまとめと説明 |
実習を振り返って、学んだことおよび今後の課題を整理する。
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14週 |
安全管理(4) |
事故事例から、類似災害を防ぐために自分はどうするかを考える。
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15週 |
安全管理(5) |
事故事例から、類似災害を防ぐために自分はどうするかを考える。
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16週 |
安全管理(6) |
事故事例から、類似災害を防ぐために自分はどうするかを考える。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 2 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 2 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 2 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 2 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 2 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 2 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 2 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 2 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 2 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 2 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 2 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 2 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 2 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 2 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 2 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | レポート | 態度 | 製作物のできばえ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 40 | 40 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 40 | 40 | 20 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |