機械工作法

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 機械工作法
科目番号 0037 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 平井三友,和田任弘ほか著「機械工作法(増補)」コロナ社,2008年,\2,500+税
担当教員 黄野 銀介

到達目標

1.砂型鋳造法の基礎的事項を理解し,鋳造方案と特殊鋳造法を説明できる
2.鋳造と圧延,押出し加工,引抜き加工,プレス加工の種類と特徴が説明できる
3.アーク溶接法および圧延・ろう付を理解し,その特徴が説明できる
4.切削加工と研削加工の概要および研磨加工を理解し,その特徴が説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鋳造,圧延,押出し加工,引抜き加工,プレス加工の種類と応用例を理解し、その特徴が説明できる鋳造法の基礎的事項,圧延,押出し加工,引抜き加工,プレス加工の種類と特徴が説明できる鋳造法の基礎的事項,圧延,押出し加工,引抜き加工,プレス加工の種類と特徴が説明できない
評価項目2いくつかのアーク溶接法の種類と応用例を理解し、その特徴が説明できるいくつかのアーク溶接法の種類と特徴が説明できるアーク溶接法の種類と特徴が説明できない
評価項目3切削加工と研削加工および研磨加工の原理と応用例を理解し,その特徴が説明できる切削加工と研削加工および研磨加工を理解し,その特徴が説明できる切削加工と研削加工および研磨加工などの特徴が説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.鋳造法の基礎的事項と特殊鋳造法および鋳造品の欠陥について学習する
2.鍛造,圧延,押出し加工,引抜き加工の種類と特徴について学習する
3.各種プレス加工とその応用例について学習する
4.アーク溶接法とろう付の応用例について学習する
5.切削加工と研削加工および研磨加工の概要について学習する
授業の進め方・方法:
1.授業は講義形式で行う
2.授業中に参考資料を配布し,それに基づいて授業を進めていく 
3.授業90分間に対して90分以上の復習を配布資料を活用して行う
注意点:
1.予習と復習をしっかり学習すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鋳造の概要1 模型,鋳型を説明できる
2週 鋳造の概要2 鋳込み後の処理を説明できる
3週 鋳型 湯口系の湯流れを説明できる
鋳物の凝固と押湯を説明できる
4週 鋳造品の欠陥と検査 鋳物欠陥を説明できる
鋳物の検査法を説明できる
5週 特殊鋳造法1 ダイカスト,シェルモールド法,CO2プロセスを説明できる
6週 特殊鋳造法2 インベストメント鋳造法,遠心鋳造法,連続鋳造法を説明できる
7週 前期中間試験 試験実施
8週 答案返却 答案の返却と解説
2ndQ
9週 鍛造 鍛造の種類と特徴を説明できる
10週 圧延 圧延の種類と特徴を説明できる
11週 押出し加工 押出し加工の種類と特徴を説明できる
12週 引抜き加工 引抜き加工の種類と特徴を説明できる
13週 プレス加工1 せん断加工を説明できる
14週 プレス加工2 曲げ加工を説明できる
15週 プレス加工3 深絞り加工を説明できる
16週 前期定期試験 試験実施
後期
3rdQ
1週 答案返却 答案の返却と解説
2週 アーク溶接法1 被覆アーク溶接を説明できる
3週 アーク溶接法2 自動溶接を説明できる
4週 アーク溶接法3 半自動溶接を説明できる
5週 圧延・ろう付1 抵抗溶接を説明できる
6週 圧延・ろう付2 圧延加工を説明できる
7週 圧延・ろう付3 ろう付法を説明できる
8週 後期中間試験 試験実施
4thQ
9週 答案返却 答案の返却と解説
10週 切削加工1 切削条件と切りくず形状の関係,および構成刃先を説明できる
11週 切削加工2 研削加工に用いる工具材料,および理論粗さを説明できる
12週 研削加工1 研削砥石を説明できる
13週 研削加工2 砥石の研削状態を説明できる
14週 研磨加工 ラッピングとポリシングを説明できる
15週 後期定期試験 試験実施
16週 答案返却 答案の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。3
鋳型の要件、構造および種類を説明できる。3
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。3
鋳物の欠陥について説明できる。3
溶接法を分類できる。3
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。3
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。3
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。3
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。3
鍛造とその特徴を説明できる。3
プレス加工とその特徴を説明できる。3
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。3
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。3
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。3
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。3
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。3
切削工具材料の条件と種類を説明できる。3
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。3
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。3
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。3
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。3
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。3
材料引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。1
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。1
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。1
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。1
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。1
金属と合金の結晶構造を説明できる。2
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。2
合金の状態図の見方を説明できる。2
塑性変形の起り方を説明できる。1
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。1
鉄鋼の製法を説明できる。2
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。2
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。2
焼きなましの目的と操作を説明できる。2
焼きならしの目的と操作を説明できる。2
焼入れの目的と操作を説明できる。2
焼戻しの目的と操作を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000