機械力学(前期)

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 機械力学(前期)
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 山田伸志監修「振動工学入門(改訂版)」(パワー社)
担当教員 板垣 貴喜

到達目標

1. 1自由度振動系の自由振動について、運動方程式の導出、固有振動数を算出することができる。
2. 1自由度強制振動の共振現象および周波数特性について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11自由度振動系の自由振動について、運動方程式の導出、固有振動数を算出することができる。1自由度振動系の自由振動について、運動方程式の導出、固有振動数を説明することができる。1自由度振動系の自由振動について、運動方程式の導出、固有振動数を説明・算出することができない。
評価項目21自由度強制振動の共振現象および周波数特性について説明できる。1自由度強制振動の共振現象および周波数特性についておおよそ説明できる。1自由度強制振動の共振現象および周波数特性について説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械力学(前期)では振動現象について学びます。1自由度の振動系を対象として、その自由振動と強制振動の解析方法について学習します。いずれの章でも次のような内容を学習します。
1. 対象となる振動系の振動モデルを考え、自由体図(フリーボディダイヤグラム)を描くこと。
2. 自由体図から運動方程式を導出すること。
3. 運動方程式の解法および解の解釈(振動現象の理解)
授業の進め方・方法:
毎回の授業は、基本的な事柄を説明した後、課題演習等で理解を深める。
①授業90分に対して教科書で予習,復習をそれぞれ90分以上(合計180分)行うこと.
②試験毎に1350分程のレポートを4回課すので予習,復習に役立てること.
注意点:
運動方程式の誘導方法は不明な点がないよう各自しっかり復習し、演習問題を多くこなす事が肝要である。力および力のモーメントの釣り合い、三角関数、行列および2階線形常微分方程式の解法など必要な基礎知識が不足する場合は、過去に修得した科目で使用した教科書を見直して充足することが必要である。

【成績の算出方法】
前・後期とも、中間試験および定期試験を実施し、試験成績(4回の試験の平均点)を80%,4回の課題内容の平均点を20%として評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 振動の基礎事項 低学年での物理に関する復習と振動に関する基礎事項・専門用語などについて学ぶ。
2週 振動の基礎事項 ニュートンの運動の法則および運動方程式を理解し、簡単な運動のモデル化ができる。
3週 1自由度非減衰振動 振動モデルに対して自由体図(フリーボディダイヤグラム)を図示し、運動方程式が導出できる。
4週 1自由度非減衰振動 振動モデルに対して自由体図(フリーボディダイヤグラム)を図示し、運動方程式が導出できる。
5週 1自由度非減衰振動 振動モデルに対して自由体図(フリーボディダイヤグラム)を図示し、運動方程式が導出できる。
6週 1自由度非減衰振動 振動モデルに対して自由体図(フリーボディダイヤグラム)を図示し、運動方程式が導出できる。
7週 1自由度非減衰振動 振動モデルに対して自由体図(フリーボディダイヤグラム)を図示し、運動方程式が導出できる。
8週 1自由度減衰振動 振動モデルに対して自由体図(フリーボディダイヤグラム)を図示し、運動方程式が導出できる。
2ndQ
9週 1自由度減衰振動 減衰の種類を理解し、各パラメータの意味を説明できる。
10週 1自由度減衰振動 減衰の種類を理解し、各パラメータの意味を説明できる。
11週 1自由度強制振動 定常解を求め、共振現象について説明できる。
12週 1自由度強制振動 定常解を求め、共振現象について説明できる。
13週 1自由度強制振動 定常解を求め、共振現象について説明できる。
14週 1自由度強制振動 定常解を求め、共振現象について説明できる。
15週 1自由度強制振動 定常解を求め、共振現象について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。3
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。3
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。3
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。3
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。3
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。3
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。3
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。3
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。3
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。3
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。3
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。3
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。3
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。3
仕事の意味を理解し、計算できる。3
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。3
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。3
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。3
動力の意味を理解し、計算できる。3
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。3
運動量および運動量保存の法則を説明できる。3
物体が衝突するさいに生じる現象を説明できる。3
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。3
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。3
荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。3
応力とひずみを説明できる。3
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。3
応力-ひずみ線図を説明できる。3
許容応力と安全率を説明できる。3
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。3
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。3
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。3
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。3
振動の種類および調和振動を説明できる。3
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000