機械運動学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械運動学
科目番号 0052 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 歸山 智治

到達目標

1.平面機構の自由度、運動学の基礎と剛体の平面運動と瞬間中心を知りこれらに関する単純な問題を解くことができる.
2.平面機構の運動解析を知り、リンク機構の特徴を説明できる。
3.カム・摩擦伝動機構と歯車の基本について理解し,これらに関する問題を解くことができる.。
4.歯車の運動学的な理論と歯車列を知り,これらに関する単純な問題を解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自由度、速度、加速度、円運動などの運動学の基礎と剛体の運動と瞬間中心を理解できる。単純な機構における瞬間中心を求められる。 瞬間中心の概念が理解できない。
評価項目2機構の運動解析を理解し、リンク機構の特徴を説明できる。リンク機構の運動を計算できる。リンク機構の運動をイメージできない。
評価項目3カム・摩擦伝動機構と歯車の基礎について理解し、説明できる。カム・摩擦伝動機構と歯車の基礎を知り、単純な機構の解析ができる。カム・摩擦伝動機構と歯車の基礎がわからない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械に意図した運動をさせるために様々な機構や機械要素が組み合わされ使用される.各要素がどのような運動をし,その運動がどのように伝達されていくかを知り,それぞれの機構や機械要素の工学的意味と特徴を理解する.
また目的とする構造が容易に創造できるようになることを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は,対話重視の講義形式で行い,その都度演習を行う.さらに,理解を深めるためのレポートを課す.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 機械運動の基礎 機械、機構及び機素の定義を説明できる。
2週 機構の自由度 機構の自由度を説明することができる。
3週 瞬間中心 単純な機構の瞬間中心および瞬間中心軌跡を求めることができる。
4週 瞬間中心 ケネディーの定理を説明できる。
5週 平面リンク機構の運動解析 単純なリンク機構の種類と特徴を説明できる.
6週 平面リンク機構の運動解析 単純なリンク機構の種類と特徴の問題を解くことができる.
7週 平面リンク機構の運動解析 コリオリ力を説明できる.
8週 前期中間試験 試験実施
4thQ
9週 中間試験の解説 中間試験の内容について解説する.
10週 摩擦伝動装置 転がり接触を満たす条件を説明できる.
11週 摩擦伝動装置 摩擦を利用した単純な機構を知り、それぞれの仕組みを理解できる。
12週 歯車装置 かみ合い率を説明することができる.
13週 歯車装置 歯車を利用した単純な機構を知り,その仕組みを理解できる.
14週 カム装置 カムの種類、カム線図を説明でき,カムの輪郭を作図できる.
15週 前期定期試験 試験実施
16週 前期定期試験の解説 前期定期試験の内容について解説する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3
合成関数の導関数を求めることができる。3
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。3
人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。2
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。2
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。2

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力1000000100
専門的能力802000000
分野横断的能力0000000