自動制御

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 自動制御
科目番号 0053 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 『制御工学、技術者のための、理論・設計から実装まで』、実教出版、2012年、2300円(+税)
担当教員 内田 洋彰

到達目標

1.自動制御の概略を理解し、ラプラス変換,ラプラス逆変換ができる
2.機械システムおよび電気システムの伝達関数を求めることができる
3.ブロック線図の変換ができる
4.伝達関数が1次系、2次系の場合の時間応答を求めることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ラプラス変換,ラプラス逆変換の問題を解くことができるラプラス変換,ラプラス逆変換が説明できる ラプラス変換,ラプラスの逆変換を説明できない
評価項目2制御対象の数学モデルと伝達関数の問題,ブロック線図を変換する問題を解くことができる伝達関数を説明することができる ブロック線図を変換する方法の説明ができる伝達関数を説明できない ブロック線図を変換する方法の説明ができない
評価項目3時間応答(過渡応答,定常応答)の問題を解くことができる時間応答(過渡応答,定常応答)の説明ができる時間応答(過渡応答,定常応答)の説明ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.自動制御の概略、ラプラス変換,ラプラス逆変換について学習する
2.機械システムおよび電気システムの伝達関数を求める方法について学習する
3.ブロック線図を変換する方法について学習する
4.伝達関数が1次系、2次系の場合の時間応答を求める方法について学習する
授業の進め方・方法:
1.授業は講義形式で行う
2.授業中に演習を行う
3.授業90分間に対してレポートを含め,各自90分以上の予習復習をおこなう
注意点:
1.ラプラス変換に関する知識は必要不可欠であるので、事前に十分復習しておくことが重要である
2.教科書だけの学習では内容が高度な部分も含んでいるため、板書のノートをとることが理解を深める上で効果的である
3.工学実験で行う制御系設計ツールを用いた制御系解析、設計について関連付けることによりなお一層理解が深まる

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 制御の概要 身近にある制御が用いられているシステムについて説明できる
2週 複素数とラプラス変換1 ラプラス変換,ラプラス逆変換を説明できる
3週 複素数とラプラス変換2 ラプラス変換,ラプラス逆変換の問題を解くことができる
4週 モデリングと伝達関数1 機械システム、電気システムの微分方程式から伝達関数を導く方法を説明できる
5週 モデリングと伝達関数2 機械システム、電気システムの微分方程式から伝達関数を導くことができる
6週 ブロック線図1 信号の流れをブロック線図で表す方法について説明できる
7週 ラプラス変換、伝達関数の演習 ラプラス変換、ラプラス逆変換、伝達関数について問題を解くことができる
8週 中間試験 試験実施
4thQ
9週 答案返却と解説
ブロック線図2
ブロック線図を変換する問題を解くことができる
10週 ブロック線図3 ブロック線図を変換する問題を解くことができる
11週 1次系の時間応答(過渡応答) 伝達関数が1次系のシステムの過渡応答の特性について説明できる
12週 2次系の時間応答(過渡応答)1 伝達関数が2次系のシステムの過渡応答の特性について説明できる
13週 2次系の時間応答(過渡応答)2 伝達関数が2次系のシステムの過渡応答の特性について説明できる
14週 フィードバック制御の定常応答 フィードバック制御の定常応答の特性について説明できる
15週 ブロック線図、時間応答の演習 ブロック線図,時間応答(過渡応答,定常応答)の問題を解くことができる
16週 学年末試験 試験実施

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3
イオン式とイオンの名称を説明できる。3
イオン結合について説明できる。3
イオン結合性物質の性質を説明できる。3
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3
共有結合について説明できる。3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3
金属の性質を説明できる。3
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
酸化還元反応について説明できる。3
イオン化傾向について説明できる。3
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3
一次電池の種類を説明できる。3
二次電池の種類を説明できる。3
電気分解反応を説明できる。3
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3
ファラデーの法則による計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。2
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポートその他合計
総合評価割合800000200100
基礎的能力40000010050
専門的能力40000010050
分野横断的能力00000000