工学基礎演習I

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 工学基礎演習I
科目番号 e0050 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電気回路IA及び電気磁気学IAで使用する講義の教科書とノート
担当教員 谷井 宏成

到達目標

第2学年で学んだ電気回路(電気回路IA,IB)の知識を復習し、これらの授業に関する問題を解くことができる。
第2学年で学んだ電気磁気学(電気磁気学IA,IB)の知識を復習し、これらの授業に関する問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電気回路の知識を復習し、自ら問題を解くことができる。複雑な回路に対して、電気回路の諸定理を用いて回路解析が行える。電気回路で用いる諸原理を用いて、回路解析を行うことができる。電気回路に関する問題を解くことができない。
電気磁気学の知識を復習し、自ら問題を解くことができる。円柱や球体等、様々な形状が作る電界、電位、静電容量等を計算できる。クーロンの法則やガウスの法則を用いて、クーロン力や電界を計算することができる。電気磁気学に関する問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(1) 説明 閉じる
準学士課程 2(2) 説明 閉じる
準学士課程 2(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第2学年までに修得した電気回路と電気磁気学に関する演習を行う。
授業の進め方・方法:
配布した問題を自らで解く。特に重要な問題や、理解が乏しい問題については、随時解説を行う。
注意点:
授業で使ったノートや教科書を持参し、分からないことがあれば自らで調べ、問題に取り組むこと。
分からない問題については、分からないままにせず基礎問題を通して解き方を習得すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気回路(1)
キルヒホッフの法則,合成抵抗,分圧と分流,Y-Δ変換,ブリッジ
キルヒホッフの法則,合成抵抗,分圧・分流則を理解し,これらを用いて直流回路を計算できる.
2週 電気回路(2)
重ねの理,テブナン・ノートンの定理,電圧源-電流源変換
重ねの理とテブナン・ノートンの定理を理解し,これらを用いて複雑な直流回路を計算できる.
3週 電気回路(3)
正弦波交流
正弦波交流の最大値・実効値・周波数・角周波数・位相を理解し,フェーザ表示できる.
4週 電気回路(4)
コイル、コンデンサ
コイル、コンデンサにおける印加電圧と電流の関係が理解できる。
5週 電気回路(5)
複素数、フェーザ、インピーダンス
複素数の極形式について理解し,これを用いて交流のフェーザおよび、インピーダンスの表現が理解できる.
6週 電気回路(6)
LC・RLC直列回路
R,L,Cを含む交流の直列接続のインピーダンスとアドミタンスを計算できる.
7週 電気回路(7)
交流並列回路
R,L,Cを含む交流の並列接続のインピーダンスとアドミタンスを計算できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 試験返却と解説
電気磁気学(1)
クーロンの法則
電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。
10週 電気磁気学(2)
電気力線と電界,電位
電荷から発する電気力線,電界,電位の関係を理解し,これらに関する計算ができる.
11週 電気磁気学(3)
ガウスの法則
ガウスの法則を用いて球状,円筒状,線状,平面状電荷による電界と電位を計算できる.
12週 電気磁気学(4)
電界と電位の計算(1)
電界と電位の関係を理解し,さまざまな場合の電界と電位を計算できる.
13週 電気磁気学(5)
電界と電位の計算(2)
電界と電位の関係を理解し,さまざまな場合の電界と電位を計算できる.
14週 電気磁気学(6)
コンデンサと静電容量
コンデンサを理解し,その静電容量を計算できる.
15週 定期試験
16週 試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3後1
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3後1
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3後1
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3後1
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3後1
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3後3
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3後3
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3後3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3後4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。3後4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。3後5
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3後5
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3後6
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3後6
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3後7
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。3後7
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。3後2
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。3後2
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。3後10
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。3後10
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。3後11
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。2後12
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。2後14
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。3後14
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。2後14
静電エネルギーを説明できる。2後14

評価割合

試験課題合計
総合評価割合80200100
基礎的能力0000
専門的能力80200100
分野横断的能力0000