実験実習IIIA

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 実験実習IIIA
科目番号 e0390 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 電気電子工学科担当教員が作成したテキスト
担当教員 大野 貴信,谷井 宏成,水越 彰仁

到達目標

【MCC:IV-A 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法】
評価項目1:実験・計測・分析方法(工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法))
 ・物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。
 ・実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。
 ・実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。
評価項目2:考察・レポート作成(工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法))
 ・実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。
 ・実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
 ・実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。
 ・実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。
評価項目3:実験・実習に関わる態度(工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法))
 ・実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。
 ・個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。
 ・共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。
 ・レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。
【MCC:VI-C 電気・電子系分野(実験・実習能力)】
評価項目4:計測技術(電気・電子系【実験実習】)
 ・電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。
 ・抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。
 ・オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。
 ・電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
評価項目5:電気回路(電気・電子系【実験実習】)
 ・ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。
 ・インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。
評価項目6:電子回路(電気・電子系【実験実習】)
 ・トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。
 ・増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。
【JABEE B-4 実験・実習を通して実践的技術を身につける】
評価項目4~6:実験・実習を通して、実際の工学現象を理解し、実践的技術を身につけること
【JABEE D-3】
評価項目1~3:チームの中で他のメンバーと協力しながら、問題解決に向けた適切な行動をとれること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1~3理論を理解して実験について論理的な考察ができる。理論を理解して実験について説明できる。理論の理解ができず実験の進め方を説明できない。
評価項目4~6実験器具の測定原理と取り扱いを説明及び実践できる。実験器具の取り扱いを説明できる。実験器具の取り扱いを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_2 問題発見・課題解決・プレゼンテーション
準学士課程(R5までのDP) R5までDP_4 電気電子工学分野の基礎・専門的な知識・技術やその応用力の修得
JABEE B-4 実験・実習による実践的技術
JABEE D-3 チームワークによる問題解決

教育方法等

概要:
各実験室の専門を生かしたテーマの実験を行う。
授業の進め方・方法:
実験における報告書は単に提出するだけではなく、必要に応じて担当教員の指導を受けること、内容が不十分な場合、再提出となることがある。
実験の詳細な進め方は別途資料を配布する。
注意点:
・実験内容の予習を行い、実験やレポートの作成に対処できるようにしておくこと。
・最終的な評価点:5つの実験レポートの合計点数に製作実習の点数を加え、その平均点とする。
・製作実習の点数の評価割合は発表点50%、製作物50%とする。
・JABEE D-3に該当する評価項目1~3の評価については、製作実習の点数とする。
・JABEE B-4に該当する評価項目4~6の評価については、5つの実験テーマの平均点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
各実験内容の進め方・注意点等,実験内容についての説明
各実験テーマの内容を理解する。
使用機器等,実験を行う上で注意する内容を理解する。
2週 直流機の特性試験(電気機器実験室) 直流発電機及び電動機の実験を行い,各種特性から回路定数の比較検討ができる。(MCC)
3週 変圧器の特性試験(電気機器実験室) 変圧器の実験を行い,変圧器の原理及び実験回路において理論計算と実験値との誤差要因を含めた比較検討ができる。(MCC)
4週 四端子定数の測定(電子情報通信実験室) 四端子定数の実験を行い,理論計算と実験結果との誤差要因を含めた比較検討ができる。(MCC)
5週 レポートの作成指導、再実験指導
6週 FETの特性測定(電子情報通信実験室) FETの実験を行い,実験結果より誤差要因や電圧・電流の変化傾向について比較検討できる。(MCC)
7週 レポートの作成指導、再実験指導
8週 過渡現象の測定と波形表示(電子情報通信実験室) オシロスコープにより過渡現象の波形を表示させ,理論計算と実験結果との誤差要因を含めた比較検討ができる。(MCC)
2ndQ
9週 レポートの作成指導、再実験指導
10週 グループ製作1(アイスブレイク、グループディスカッション) 役割分担を行い、ブレインストーミング等を用いて製作物についてアイデアを出し合って決定する
11週 グループ製作2(グループディスカッション) 必要な部品の情報収集、選定及び発注を行う
12週 グループ製作3(グループディスカッション、回路製作) 回路の製作を行う
13週 グループ製作4(グループディスカッション、回路製作) 回路の製作を行う
14週 グループ製作5(グループディスカッション、回路製作及び評価) 回路の評価及び改善を行う
15週 グループ製作6(発表資料の作成、発表打ち合わせ、練習) 発表用PPTファイルの作成,発表練習を行う
16週 グループ製作7(プレゼンテーション) 製作物の発表及び質疑応答を各班毎に行う

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前2,前3,前4,前6,前8
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3前2,前3,前4,前6,前8
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3前2,前3,前4,前6,前8
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3前2,前3,前4,前6,前8,前16
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前2,前3,前4,前6,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前2,前3,前4,前6,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前2,前3,前4,前6,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3前2,前3,前4,前6,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3前2,前3,前4,前6,前8
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3前2,前3,前4,前6,前8
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3前2,前3,前8
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3前2,前3,前4,前6,前8
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。3
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。3
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3前6
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3前6

評価割合

レポート発表製作物合計
総合評価割合8488100
評価項目1~308816
評価項目4~6840084