コンピュータ工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2016
授業科目 コンピュータ工学Ⅰ
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 三堀邦彦 他『わかりやすい論理回路』コロナ社、2012年、2,200円(+税)
担当教員 若葉 陽一

到達目標

・コンピュータの基本構成と主要数体系による情報表現が説明できる。
・コード、負数、浮動小数点表示法ができる。また、ブール代数による論理表現ができる。
・ブール代数を復習し、真理値表から論理式を導き出せる。
・論理式を各種方法により簡単化できると共に、その回路表示ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コンピュータの基本構成コンピュータの基本構成に加え、基本動作について説明できるコンピュータの基本構成を説明できるコンピュータの基本構成を説明できる
数の表現2進数の演算ができる10進数とN進数への相互変換ができる10進数とN進数への相互変換ができない
論理代数ブール代数の性質を使って論理式の変換ができるブール代数の性質を説明できるブール代数の性質を説明できる
論理回路 仕様が与えられると、その使用を満たす最適な組み合わせ回路を設計できる 仕様が与えられると、その仕様を満たす組み合わせ回路を設計できる 仕様が与えられると、その仕様を満たす組み合わせ回路を設計できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業の目的はデジタル回路の基礎知識の習得である。
3年、5年で習うコンピュータ工学Ⅱ、Ⅲの授業の予備知識として必要となるため、しっかり理解するように努めること。
授業の進め方・方法:
・授業は講義形式で行い、演習を行う
注意点:
・授業毎に1時間程度の予習、復習を行うこと
・理解できなかったことはそのままにせず、その都度、解決するよう努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
コンピュータの概要
身の回りにあるコンピュータについて説明できる
2週 コンピュータの構成(1) コンピュータの基本構成について説明できる
3週 コンピュータの構成(2) メモリ、CPUの構成や動作について説明できる
4週 情報の表現(1) 10進数からN進数に変換できる
5週 情報の表現(2) N進数から10進数に変換できる
6週 情報の表現(3) 10進小数からN進小数に変換できる
7週 情報の表現(4) N進小数から10進小数に変換できる
8週 中間試験 中間試験
2ndQ
9週 2進数の計算(1) 2進数の加算ができる
10週 2進数の計算(2) 1の補数、2の補数について説明できる
11週 2進数の計算(3) 2進数の減算ができる
12週 2進数の計算(4) 2進数の乗算と除算ができる
13週 その他数の表現 BCDコードとグレイコードについて説明できる
14週 文字コード ASCIIコード等の文字コードについて説明できる
15週 誤り検出 パリティチェックコードについて説明できる
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 論理回路の導入 基本ゲート回路の真理値表とMIL記号を記述できる
2週 論理代数(1) 論理式をベン図に変換できる
3週 論理代数(2) ブール代数の定理を説明できる
4週 論理代数(3) ブール代数の定理を使って論理式を簡単化できる
5週 論理回路(1) 真理値表から加法標準形と乗法標準形に変換できる
6週 論理回路(2) 論理式をゲート回路に変換できる
7週 論理回路(3) NANDゲートで任意の論理回路を表現できる
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 論理回路の簡単化 カルノー図について説明できる
10週 論理回路の簡単化 カルノー図を使って論理式を簡単化できる
11週 論理回路の簡単化 クワインマクラスキー法について説明できる
12週 論理回路の簡単化 クワインマクラスキー法を使って論理式を簡単化できる
13週 論理回路の簡単化 冗長項を含む論理式の簡単化ができる
14週 組み合わせ回路の設計 マルチプレサやエンコーダ、コンパレータなどを設計できる
15週 組み合わせ回路の設計 半加算器や全加算器を設計できる
16週 定期試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000100100
基礎的能力450005050
専門的能力450005050
分野横断的能力0000000