電気回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2016
授業科目 電気回路Ⅲ
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 西巻正郎・下川博文・奥村万規子著,「続電気回路の基礎(第3版)」,森北出版,2014年,2,200円(+税)
担当教員 大野 貴信

到達目標

・2端子対回路のマトリクスを求め、入出力インピーダンスや利得が計算できる
・微分方程式を用いて直流電源を含む回路の過渡現象を解析できる
・ラプラス変換を用いて直流または交流電源を含む回路の過渡現象を解析できる
・ひずみ波のフーリエ展開ができ,回路に応用できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12端子対回路のマトリクスを作成し回路の特性を説明できる2端子対回路のマトリクスについて説明できる2端子対回路のマトリクスについて説明できない
評価項目2回路の過渡現象を数式を用いて計算および説明ができる回路の過渡現象を数式を用いて説明ができる回路の過渡現象について,数式を立てることができない
評価項目3ひずみ波をフーリエ級数で表現し,回路へ入力された場合の回路計算ができるひずみ波をフーリエ級数で表現できるひずみ波をフーリエ級数で表現できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・2端子対回路のマトリクスを求め、入出力インピーダンスや利得について理解する.
・微分方程式を用いて直流電源を含む回路の過渡現象を理解する.
・ラプラス変換を用いて直流または交流電源を含む回路の過渡現象を理解する.
・ひずみ波をフーリエ級数で表現し,それらが入力された場合の回路計算を理解する
授業の進め方・方法:
座学と演習を組み合わせて授業を進める.
授業内容は,2端子対回路,過渡現象(微分方程式,ラプラス変換),ひずみ波についての中心に取り扱う.
試験前には課題の提出を求める.
注意点:
学習の中心は、種々の状況における回路の計算である.単に計算法を知識として覚えるだけでは不十分であり,実際の回路動作をイメージしながら数多くの演習問題に取り組んでほしい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明 電気回路3で学ぶ内容について説明できる
2週 2端子対パラメータ 2端子対回路の概要とマトリックス表示について説明できる
3週 Z行列とY行列 Z行列とY行列について計算できる
4週 H行列,G行列とF行列 H行列,G行列とF行列について説明できる
5週 2端子対回路の計算 Z行列,Y行列,F行列を用いた回路計算ができる
6週 2端子対回路の接続 直列接続,並列接続,縦続接続について説明できる
7週 各パラメータ間の変換 Z行列,Y行列,F行列の間において変換ができる
8週 中間試験
2ndQ
9週 定常状態と過渡状態 定常状態と過渡状態について説明できる
10週 過渡現象の初等的解法 微分方程式,時定数や初期条件について説明できる
11週 直流電源を含む回路の過渡現象1 RL,RCの直列回路の過渡現象について説明できる
12週 直流電源を含む回路の過渡現象2 RL,RCの並列回路の過渡現象について説明できる
13週 直流電源を含む回路の過渡現象3 LC回路の過渡現象について説明できる
14週 直流電源を含む回路の過渡現象4 RLC回路の過渡現象について説明できる
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の復習 自分が理解できなかった内容を把握する
後期
3rdQ
1週 ラプラス変換の定義 ラプラス変換,部分分数分解,逆ラプラス変換について説明できる
2週 ラプラス変換の基本法則 ラプラス変換の基本法則について説明できる
3週 ラプラス変換による回路解法 ラプラス変換による回路解法について説明できる
4週 S回路法1 S回路法によるRL,RC回路の計算ができる
5週 S回路法2 S回路法によるRLC回路の計算ができる
6週 交流の過渡現象 交流の過渡現象の説明ができる
7週 方形波の過渡現象 方形波の過渡現象の説明ができる
8週 中間試験
4thQ
9週 ひずみ波交流 ひずみ波交流について説明できる
10週 フーリエ級数 フーリエ級数の数式表現ができる
11週 フーリエ係数 フーリエ係数を求めることができる
12週 各場合のフーリエ係数 偶関数,奇関数,対称波におけるフーリエ係数を求めることができる
13週 ひずみ波の実効値と電力 ひずみ波の実効値,ひずみ率,電力を計算することができる
14週 ひずみ波の回路計算 ひずみ波の回路計算ができる
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験の復習 自分が理解できなかった内容を把握する

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000