工学基礎演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 工学基礎演習Ⅱ
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電気回路I及び電気磁気Iで使用する講義の教科書とノート
担当教員 谷井 宏成,若葉 陽一

到達目標

第3学年で学んだ電気回路(電気回路II)の知識を復習し、これらの授業に関する問題を解くことができる。
第3学年で学んだ電気磁気学(電気磁気学II)の知識を復習し、これらの授業に関する問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電気回路の知識を復習し、自ら問題を解くことができる。回路で用いられる諸定理を理解し複雑な回路に対して回路解析を行える。電気回路で用いる諸原理を用いて、回路解析を行うことができる。電気回路に関する問題を解くことができない。
電気磁気学の知識を復習し、自ら問題を解くことができる。電界や磁界の物理的法則を理解し、様々な形状に関する問題が解ける。ガウスの法則やアンペールの法則をもちいて電磁気学の基本的な問題を解ける。電気磁気学に関する問題を解くことができない。
電気回路における計測で必要な基礎的な問題を解くことができる。電流計・電圧系の内部抵抗を理解し、誤差を考慮して、有効な測定回路を設計できる。電流計・電圧計の内部を説明できる。誤差伝搬について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学年までに修得した電気回路と電気磁気学に関する演習を行う。
授業の進め方・方法:
配布した問題を自らで解く。特に重要な問題や、理解が乏しい問題については、随時解説を行う。
注意点:
授業で使ったノートや教科書を持参し、分からないことがあれば自らで調べ、問題に取り組むこと。
分からない問題については、分からないままにせず基礎問題を通して解き方を習得すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明 授業の概要と、合成抵抗についての問題を解くことができる。
2週 ブリッジ回路とY-Δ変換 ブリッジ回路の平衡条件やY-Δ変換の公式を証明することができる。
3週 電界と電位 球導体や球殻導体、円柱等の電界及び電位を導くことができる。
4週 電気回路の諸定理 テブナン・ノートンの定理、重ね合わせの理を用いた回路解析が行えるようになる。
5週 コンデンサ コンデンサの静電容量、蓄えられる電荷、電位の関係に関する問題が解けるようになる。
6週 誤差伝搬(講義) 誤差伝搬について説明できるようになる。
7週 誤差伝搬(演習) 誤差、誤差率の計算と、平均値、分散の計算がそれぞれできるようになる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 直列回路の周波数特性とフェーザ軌跡 RLCを用いた回路において、周波数特性とフェーザ軌跡が描けるようになる。
10週 波の最大値・実効値・平均値(1) 正弦波の最大値や実効値、平均値等を解けるようになる。
11週 波の最大値・実効値・平均値(2) 矩形波や三角波等の様々な波形の最大値や実効値、平均値等を解けるようになる。
12週 磁気 磁荷が作る磁界と、磁界による力に関する問題がとけるようになる。
13週 磁束と磁束密度 磁束と磁束密度について説明でき、ソレノイド等の磁束、磁束密度を計算できるようになる。
14週 電流による磁界 様々な形状の導線による磁界を計算できるようになる。
15週 前期定期試験
16週 前期復習
後期
3rdQ
1週 網目電流法 網目電流法を用いて回路の解析ができるようになる。
2週 節点電流法 節点電流法を用いて回路の解析ができるようになる。
3週 平衡三相電力
(1)
Y-Y回路の電流・電圧の計算ができるようになる。
4週 平衡三相電力
(2)
Δ-Δ回路の電流・電圧の計算ができるようになる。
5週 電磁誘導
(1)
磁界の導体に生じる起電力、電流、電磁力を計算することができるようになる。
6週 電磁誘導
(2)
理想変圧器における電流・電圧を計算することができるようになる。
7週 これまでの復習
8週 後期中間試験
4thQ
9週 三相電力・回転磁界・V結線 フロンディールの定理や二電力計法を用いて平衡三相回路の電力計算ができるようになる。
10週 不平衡三相回路 不平衡三相回路における電流・電圧を計算することができるようになる。
11週 相互誘導
(1)
相互誘導回路において電流・電圧計算ができるようになる。
12週 相互誘導
(2)
相互誘導回路のT字回路への変換や交流ブリッジの平衡条件を求めることができるようになる。
13週 インダクタンス
(1)
コイルの自己インダクタンスと相互インダクタンスを計算することができるようになる。
14週 インダクタンス
(2)
コイル間の結合係数やコイルが蓄えるエネルギーを計算することができるようになる。
15週 後期定期試験
16週 試験返却・解説

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力5000020070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000