コンピュータ工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 コンピュータ工学Ⅱ
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし/伊藤規之「デジタル回路」日本理工出版会
担当教員 大澤 寛

到達目標

・論理回路の動作を理解できる
・ FFの動作を理解できる
・ FFを使用したカウンタなどの動作を理解できる
・ 加算器の回路を理解できる
・ 符号の意味を理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
加算器の設計BCD符号の加算器を設計できる全加算器を半加算器で合成できる半加算器を理解できない
パリティチェック回路簡単なパリティチェック回路・パリティ復号回路を設計できるパリティチェック回路の説明ができるパリティビットの論理値を求められない
ハミング符号ハミング符号の誤り検出の理論を理解できるハミング符号検査ビットの論理値を求めることができるハミング符号の検査ビットの論理値を求めることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータ工学Ⅰに続いて、ディジタル回路の基礎と、カウンタの設計方法、簡単な符号化の方法などについて学習します。授業は座学が中心です。
また、3年の実験で必要な知識や、コンピュータ実習で必要な知識がも学びます。
授業の進め方・方法:
コンピュータ工学Ⅰの復讐をしながら、Flip-Flop 回路の動作、順序回路の基礎、カウンタの設計、符号化などをテーマに授業を行う。
レポートを出します。レポート点は3割、試験が7割の比率で評価する。
注意点:
コンピュータシステム全体の概要を理解する上では,これまで学んできた順序回路やFF回路の知識から,RAMやROMの知識などハードウエアの知識が不可欠である。これまでの学習を良く復習して授業に望むことが望ましい。
最低限2/3以上の出席が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 論理素子とハードウエア
論理演算とカルノーマップ
ディジタル回路Ⅰの復習
カルノーマップで簡単化できる
2週 NAND オンリー回路 ド・モルガンの定理を使って、NANDオンリー回路を合成できる
3週 半加算器
全加算器
半加算器の回路を理解できる
全加算器を半加算器で合成できる
4週 BCD符号の加算回路 BCD符号の加算器の論理回路を合成できる
5週 符号間距離
パリティ符号
簡単な符号の符号間距離を計算できる
パリティ符号の符号間距離を理解できる
6週 パリティチェック回路
パリティ符号の生成回路を理解できる
パリティ符号の復号回路を理解できる
7週 ハミング符号 ハミング符号を理解できる
8週 中間試験 1週から7週までの確認試験
2ndQ
9週 SR-Flip Flop Set-Reset 式 Flip-Flop の動作を理解できる
10週 JK-Flip Flop SR-F/FとJK-F/Fの関係を理解できる
11週 マスタースレーブ形JK-Flip Flop
D-F/F
T-F/F
マスタースレーブ式JK-F/Fの動作を理解できる
各種F/Fの動作とJK-F/Fとの関連を理解できる
12週 非同期カウンタ
非同期式カウンタの動作を理解できる
13週 同期式カウンタ 簡単な同期式カウンタの動作を理解できる
14週 同期カウンタの設計1 同期式カウンタの設計ができる
15週 同期カウンタの設計2 同期式カウンタの設計ができる
16週 定期試験 9から15週の確認試験

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000