回路網理論

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 回路網理論
科目番号 0025 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 使用しない
担当教員 石川 雅之

到達目標

1.回路網関数の定義や性質を理解する。
2.2端子リアクタンス関数の定義や性質を理解する。
3.2端子リアクタンス関数を合成できる。
4.フィルタの特性や特徴を理解する。
5.簡単なLCフィルタを実現できる。
6.各種フィルタの動作原理や特徴を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1回路網関数や2端子リアクタンス関数の定義や性質が説明できる。回路網関数や2端子リアクタンス関数の定義が説明できる。回路網関数や2端子リアクタンス関数について説明できない。
評価項目22端子リアクタンス回路を4通りの方法で合成できる。2端子リアクタンス回路を合成できる。2端子リアクタンス回路を合成できない。
評価項目3LCフィルタの動作原理の説明と基本的な設計ができる。LCフィルタの動作原理を説明できる。LCフィルタの動作について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般に電気の応用は,電動機や電熱のようにエネルギーを利用するものと,情報を伝達するものに分けられ,ここでは後者について学習する。情報の伝達には波形,周波数特性などが重要なポイントとなる。
前半では,回路網関数や2端子リアクタンス関数などを学習し,LC回路の合成を行う。後半では,各種フィルタの動作原理を学習するとともに,簡単なLCフィルタの設計を行う。
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし、随時演習を取り入れる。
・これ迄の電気回路の知識をベースに、電子回路の分野も加えた,より広範囲について学習する
注意点:
・4回以上のレポートを課すので復習に役立てること。
・修得の為には、自ら能動的に問題を解くことが必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 回路網関数 回路網関数の定義や性質を理解する
2週 2端子イミタンス関数 2端子イミタンス関数の定義や性質を理解する
3週 2端子リアクタンス回路の解析(1) 2端子リアクタンス関数の定義や性質を理解する
4週 2端子リアクタンス回路の解析(2) 2端子リアクタンス関数の定義や性質を理解する
5週 2端子リアクタンス回路の合成(1) 部分分数展開による合成方法を理解する
6週 2端子リアクタンス回路の合成(2) 連分数展開による合成方法を理解する
7週 2端子リアクタンス回路の合成(3) リアクタンス関数から回路を合成できる
8週 中間試験
4thQ
9週 各種フィルタ
フィルタ特性
各種フィルタの特徴を比較して説明できる
フィルタ特性の特徴を理解する
10週 伝達関数 バターワース特性などの特性を理解する
11週 LCフィルタ(1) 簡単なLCフィルタを設計できる(1)
12週 LCフィルタ(2) 簡単なLCフィルタを設計できる(2)
13週 能動RCフィルタ 能動RCフィルタの動作原理と特徴を理解する
14週 ディジタルフィルタ ディジタルフィルタの動作原理と特徴を理解する
15週 スイッチトキャパシタフィルタ スイッチトキャパシタフィルタの動作原理と特徴を理解する
16週 定期試験

評価割合

試験レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000000
基礎的能力90%10%000000
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000