概要:
国語ⅠAは、中学校での学習内容を踏まえて、特に「聴く」「読む」等の基礎学力の向上を目指す。古文・漢文では広く日本文化や伝統に触れ、古文・漢文の基礎的な知識を身につける。同時に豊かな人間性を養うべく、教養を蓄積することを目標とする。課題学習時間等を利用して教科書・プリント・ワークブックを使って勉強すること。定期試験等を通じて、学習内容の理解度を評価する。質問等があれば、授業中に確認すること。
授業の進め方・方法:
①授業は基本的に教科書・プリントに沿って講義形式で行う。
②授業は集中して聴き、ノートを取るのは当然である。それに加えて、メモを取るくせをつけること。
③10回程度、漢字テキストからで小テストを行い総合評価に含めるので、自学自習を進めておくこと。
④『国語表現ナビ』は、ノートチェックの対象として総合評価に含めるので、丁寧に取り組み、自学自習を進めておくこと。
注意点:
自ら疑問点を出し、積極的に質問して授業の中で解決していくという態度が大切である。そのためにも予習として作品を読み、わからない語句等を辞書で調べてくることが望ましい。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
テキストの使用、漢字学習および問題集の取り組み方と注意点、提出物に関する諸注意、望ましい受講態度を理解する。
|
2週 |
日本語の変遷(1) 大岡信「言葉の力」を読む。 |
古典の言葉から近代の言葉をめぐり、「日本語」を読む際の基本的態度のありようを理解する。(MCC)
|
3週 |
日本語の変遷(2)「近代語の成立」・二葉亭四迷「余が言文一致の由来」を読む。 |
「話しことば」と「書きことば」の違いを意識し、最低限の使い分けができる。(MCC)
|
4週 |
古文入門(1)「児のそら寝」「大納言顕雅卿」を読む。 |
歴史的仮名遣いとその読み方を理解する。品詞の分類を理解する。(MCC)
|
5週 |
古文入門(2)「絵仏師良秀」「大江山」を読む。読む実践として「四コマ漫画を描こう」に、グループワークで取り組む。 |
用言の活用と音便について理解する。構成を意識して作品への理解を深めることができる。(MCC)
|
6週 |
随想(1)清岡卓行「失われた両腕」を読む。 |
多様なものの見方・感じ方のありようを理解する。(MCC)
|
7週 |
随想(2)津島佑子「物語る声を求めて」を読む。 |
初めて触れるものの見方を理解し、自分自身の意見を書くことができる。(MCC)
|
8週 |
総括 教科書・ノートをまとめ直す。『国語表現ナビ』チェック(1)。 |
これまで学んだことを振り返り、一覧表を作る。(MCC)
|
2ndQ |
9週 |
小説(1)芥川龍之介「羅生門」を読む(1) |
小説(フィクション)の表現を探求する。小説の技法としての比喩表現について理解する。(MCC)
|
10週 |
小説(2)芥川龍之介「羅生門」を読む(2) |
原典と小説を読み比べ、小説にする際に筋書きが変更されている点や表現の違いについて理解する。(MCC)
|
11週 |
小説(3)芥川龍之介「羅生門」を読む(3)「続羅生門」を、800字程度で創作する。 |
小説の更生法とレポートの更生法を比較し理解できる。「続羅生門」を、800字程度で完成させることができる。(MCC)
|
12週 |
小説(4)芥川龍之介「羅生門」を読む(4)『国語表現ナビ』チェック(2)。 |
各自作成した小説を対象として、グループ内で建設的な意見交換ができる。(MCC)
|
13週 |
漢文入門(1) 「漢文を学ぶために」「憲法十七条」を読む。 |
漢文の読み方の基本を学び、書き下し文を書くことができる。(MCC)
|
14週 |
漢文入門(2) 白居易の唐詩と清少納言の枕草子を読む。書く実践として「翻案を通じて、自分の思いを伝えよう」に、各自取り組む。 |
唐詩を翻案したり、古文を翻案したりすることで、心情を伝える表現の幅を広げることができる。(MCC)
|
15週 |
定期試験 |
授業内容全体をふまえて、設問に対して正しく解答できる。
|
16週 |
試験の振り返り |
授業内容全体を振り返り、国語を学んだ意義をまとめることができる。(MCC)
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。 | 3 | 前1,前6,前9,前10,前11,前12 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前6,前7,前10,前11 |
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。 | 3 | 前12,前13 |
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。 | 3 | 前14 |
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。 | 3 | 前1,前2,前13,前14 |
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前4,前5,前15 |
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13 |
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 2 | 前5 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。 | 2 | 前11 |
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。 | 2 | 前10 |
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。 | 2 | 前16 |
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 2 | 前4,前5 |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 2 | 前4,前5 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 2 | 前8 |