基礎化学IB

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎化学IB
科目番号 0041 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 『 化学基礎 academia 』 実教出版(株),  補助教材: 『 セミナー化学基礎+化学 』 第一学習社 , 『 スクエア最新図説化学 』 第一学習社
担当教員 栁下 聡介

到達目標

・ 分子量や物質量などの化学における基本量の算出ができる
・ 化学反応式が表す内容を理解できる.
・ 酸と塩基の基本的性質やpHについて理解できる.
・ 中和反応の概念や中和滴定の実験方法が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学における基本量の計算ができ,さらに,物質の変化について化学反応式を示し,化学量論的な計算をすることができる化学における基本量の計算ができ,物質の変化について化学反応式を示すことができる.  化学における基本量の計算ができず,物質の変化について化学反応式を示すことができない.
評価項目2液性や中和反応の概念を説明でき,反応の様子や量的関係を反応式で示すことができる液性や中和反応の概念を説明できる液性や中和反応の概念を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R6) 1A 数学・自然科学の基礎と応用

教育方法等

概要:
コアカリキュラムの要求範囲を中心として,一般教養的な内容について,指定教科書を用いて講義を行い,また指定問題集を用いて自己学習も行う
授業の進め方・方法:
・ 指定教科書の内容を中心とした講義とプリント演習,実験を組み合わせた学習を行う.
・ 試験は中間試験,定期試験を実施する
注意点:
・ 疑問点にについては積極的に質問し,可能な限り授業中に解決するように努めること.
・ 実験には緊張をもって取り組み,現象を注意深く観察し,結果について深く考察すること.
・ 課され課題には真剣に取り組み,提出期限を厳守すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 原子量・分子量と式量・物質量 原子量および分子量と式量の算出ができる。
物質量や物資量と質量の関係について理解し,様々な物質の物質量の算出ができる。
2週 溶液の濃度  溶液と濃度の表し方を理解し,様々な濃度の算出ができる.  
3週 化学反応式と量的関係 化学反応式を用いて様々な化学変化を表すことができる.また,反応前後での各物質の量的関係について理解し,未知の物質量や体積などの算出ができる。
4週 酸と塩基  酸と塩基の定義や分類について説明できる。
5週 水素イオン濃度とpH(1) 水素イオン濃度やpH(水素イオン指数)について説明でき,水溶液のpHの算出ができる。
6週 水素イオン濃度とpH(2) 水素イオン濃度やpH(水素イオン指数)について説明でき,水溶液のpHの算出ができる。
7週 まとめ
問題演習
8週 後期 中間試験
4thQ
9週 中間試験 返却と解説
10週 中和反応(1) 中和反応の概念と,中和反応と量的関係について説明できる.
11週 中和反応(2) 中和反応の概念と,中和反応と量的関係について説明できる.
12週 中和滴定(1) 中和曲線と指示薬,中和滴定について理解し,中和滴定の操作ができる.
13週 中和滴定(2)
中和曲線と指示薬,中和滴定について理解し,中和滴定の操作ができる.
14週 まとめ
問題演習
15週 後期 定期試験
16週 定期試験 返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学化学原子の相対質量と原子量について説明できる。3後1
物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3後1,後2
分子量・式量について説明できる。3後1
気体の体積と物質量の関係について説明できる。3後1,後2
化学反応式について反応物、生成物、係数を理解し、組み立てることができる。3後3
化学反応式を用いて化学量論的な計算ができる。3後3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3後4
質量パーセント濃度について説明でき、質量パーセント濃度の計算ができる。3後4
モル濃度について説明でき、モル濃度の計算ができる。3後4
酸・塩基の定義(アレニウスの定義、ブレンステッド・ローリーの定義)について説明できる。3後5
酸・塩基の化学式と酸・塩基の価数について説明できる。3後5,後6
電離度と酸・塩基の強弱について説明できる。3後5,後6
pHについて説明でき、pHと水素イオン濃度の計算ができる。3後6
中和反応を化学反応式で表すことができる。3後10,後11,後12,後13
中和滴定の計算ができる。3後10,後11,後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000