情報伝送工学(前期)

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 情報伝送工学(前期)
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 中司浩生 著『基礎伝送工学』コロナ社,1997年,2,200円(+税)
担当教員 大野 貴信

到達目標

・電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を学び、反射係数と入力インピーダンスについて理解し,それについて定性的に説明できる
・電圧電流分布と定在波を理解し,オープンスタブやショートスタブの入力インピーダンスを求めることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を理解して説明することができる電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を理解することができる電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を理解することができない
評価項目2電圧電流分布と定在波を理解し,スタブ構造に関する計算ができる電圧電流分布,定在波やスタブ構造を理解することができる電圧電流分布,定在波やスタブ構造を理解することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・電磁波の伝送路と分布定数回路の基本を学び、反射係数と入力インピーダンスについて理解する
・電圧電流分布,定在波,スタブ構造を理解する
授業の進め方・方法:
座学と演習を組み合わせて授業を進める.
授業内容は,分布乗数線路理論の説明を中心に取り扱う.
試験前には課題の提出を求める
注意点:
分布定数回路で扱うため,回路表現は集中定数回路の考え方と大きく異なることを理解しなければならない.反射係数による表現と線路長によるインピーダンスの表現などは,考え方を理解しなければならない.また,電磁波の基礎知識は必須であるといえる.したがって,電磁気学を復習して講義に望んで欲しい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電磁波 電磁波の歴史,分類,呼称について説明できる
2週 変位電流 変位電流について説明できる
3週 分布定数線路の基礎 集中定数線路と分布定数線路の違いについて説明できる
4週 伝送路 同軸線路と平面型伝送路について説明できる
5週 無限長分布乗数線路1 電信方程式を導くことができる
6週 無限長分布乗数線路2 特性インピーダンス,伝搬定数,減衰定数,移送定数について説明できる
7週 進行波と後進波 進行波,後進波,位相速度について説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 有限長無損失線路1 有限長無損失線路における電圧と電流を表現できる
10週 有限長無損失線路2 入力インピーダンス,規格化インピーダンスについて説明できる
11週 反射係数の性質 反射係数について説明できる
12週 入力インピーダンスの具体例 先端短絡,先端解放における入力インピーダンスの計算ができる
13週 スタブ オープンスタブとショートスタブについて説明できる
14週 演習 各種問題の演習
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の復習 自分が理解できなかった内容を把握する

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000