科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 哲学
科目番号 0077 科目区分 一般 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 小谷 俊博

到達目標

哲学的な問題について主体的に考え、主張することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業の問題について自分の考えを明確に主張することができる。各授業の問題について自分の考えをある程度主張することができる。各授業の問題について自分の考えを主張することができない。
評価項目2各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを明確に説明できる。各授業で取り扱われる問いがどのようなものかをある程度説明できる。各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを説明できない。
評価項目3各授業で取り扱われる問題の背景知識について明確に説明することができる。各授業で取り扱われる問題の背景知識についてある程度説明することができる。各授業で取り扱われる問題の背景知識について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
哲学は、知識の習得よりも主体的に考えることの方がはるかに重要である。考えることに重点を置いた講義を行う。
授業の進め方・方法:
スライドで問題を提起しつつ、適宜考える時間を取る。時に指名して意見を求める、あるいは学生間でのディスカッションを取れ入れる予定である。
注意点:
毎回ショートレポートを課す。評価の20%を占めるため、毎回欠かさず提出することが求められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の方針について理解する。
2週 認識論 知識の古典的定義、ア・プリオリな知識、経験的知識のごく初歩的な内容を理解する。
3週 認識論 基礎づけ主義、ゲティア問題、懐疑論についてのごく初歩的な内容を理解する。
4週 心の哲学 二元論、行動主義、機能主義、チューリングテストについてのごく初歩的な内容を理解する。
5週 心の哲学 脳神経科学、人工知能との接点、および自由意志の問題についてのごく初歩的な内容を理解する。
6週 政治哲学 功利主義、リベラリズム、リバタリアニズムについてのごく初歩的な内容を理解する。
7週 政治哲学 福祉思想、意思決定論、経済学との接点、法哲学のごく初歩的な内容を理解する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 宗教哲学 神の存在証明、進化論との対立関係についてのごく初歩的な内容を理解する。
10週 科学哲学 反証主義、クーンの科学革命の考えについて、のごく初歩的な内容を理解する。
11週 美学 分析美学のごく初歩的な内容を理解する。
12週 数学・論理学の哲学 無限に関する数学的・哲学的な議論のごく初歩的な内容を理解する。
13週 数学・論理学の哲学 数学の基礎づけという問題に始まり、不完全性定理へと至る議論のごく初歩的な内容を理解する。
14週 倫理学 具体的なトピックをもとに、道徳判断とはどのようなものでありうるかという問題を理解する。
15週 倫理学 進化論、脳神経科学、人工知能といった分野との関連性をもとに応用的な問題の内容を理解する。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 自己 ドイツ観念論、特にヘーゲルの弁証法的発展に基づく自他関係について理解する。
2週 自己 実存主義、特にキルケゴールの主体的真理の思想から、自他関係を考える。
3週 非合理 ニーチェのニヒリズム、「超人」思想についてみていく。
4週 非合理 「シーシュポスの神話」から、不条理、生の意味について考える。
5週 存在論 現代の存在論(ハイデガー)について、ごく初歩的な内容を理解する。
6週 存在論 家族的類似性、「人格」に関するカテゴリーおよびその構造について理解する。
7週 空気 全体主義、「悪の凡庸さ」について、様々な事例から考える。
8週 空気 優生思想の歴史から、様々な倫理的問題を考える。
4thQ
9週 公共性 「公共性」概念、およびその歴史から、「公共性」についての基本的な内容を理解する。
10週 公共性 ノーマライゼーション、ユニバーサルデザインについて、基本的な内容とその経緯を理解する。
11週 正義論 「正義論」(アリストテレス、ロールズら)から、「正義」について基本的な内容を理解する。
12週 正義論 「公平」に関する様々なコンフリクトの構造とその諸問題について考える。
13週 現代の哲学 構造主義、ポスト構造主義について、ごく基本的な内容を理解する。
14週 現代の哲学 ポストモダン、ポストコロニアリズムについて、ごく基本的な内容を理解する。
15週 まとめ これまでの内容から「人間とは何か」を考える。
16週 期末試験

評価割合

レポートショートレポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000