プロジェクト実習

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 プロジェクト実習
科目番号 0081 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 谷井 宏成,若葉 陽一,小原 翔馬

到達目標

リーダとして教員から与えられた電気・電子回路の課題解決に向け1年生を指導できる.
リーダーとして1年生をまとめ、プロジェクト製作の指導ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1リーダとして課題解決の指示だけでなく、チームの指揮をあげることができる.リーダとして課題解決に向けチームに指示ができる.リーダとして課題解決に向けチームに指示ができない.
評価項目2プロジェクト遂行に向け、リーダとしてチームのマネージメントができる.プロジェクト遂行に向けリーダーとしてチームをサポートできる.プロジェクト遂行に向けリーダーとしてチームをサポートできできない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 1(3) 技術者としての責任
準学士課程 2(1) 基礎知識と論理的思考能力
準学士課程 2(2) 専門分野の知識と能力
準学士課程 2(3) ものづくりに必要な力
準学士課程 3(1) 日本語の記述能力
準学士課程 3(3) 発表・討論能力
準学士課程 4(1) 問題解決能力
準学士課程 4(2) 協力し行動する力

教育方法等

概要:
電気電子工学に関して興味をもち,理解を深めるための課題解決型の授業である.
チームのリーダとして1年生をまとめ課題解決に向けサポートを行ってもらう
授業の進め方・方法:
授業中は3年生のリーダ1人と1年生4,5名が1班となり、リーダーを中心としてハードウェアに関する課題を解決する.
前期は主に電気電子回路を中心としたハードウェアの課題を解決し理解を深める
後期は前期で学んだハードウェアの知識を生かして自由課題の製作をする
注意点:
プロジェクトチームで解決が難しい事項は,4年生や教員・技術職員に質問し,早めに解決すること.
授業の他に次週の授業に向けた予習会が週に1限あります

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
抵抗のカラーコード
抵抗のカラーコードについて指導できる。
2週 ブレッドボード
LED
ブレッドボートとLEDを理解しそれらを使ってLEDの点灯回路について指導することができる。
3週 オームの法則の実験 オームの法則について指導することができる
電流計・電圧計等の測定器を使って測定方法を指導できる。
4週 EXCELの使い方 EXCELを使って得られた実験データをもとにグラフの作成方法を指導できる。
5週 PowerPointの使い方 PowerPointを使って回路図やグラフをまとめた発表資料の作成方法を指導できる。
6週 Wordの使い方 Wordを使ってオームの法則や、それに関する実験データをまとめ報告書の作成方法を指導できる。
7週 はんだを使った回路の製作 ユニバーサル基板にはんだを使用して、簡単な回路の製作指導ができる。
8週 授業のふりかえり 7週目までに学んだ内容に関する報告書の製作指導ができる。
2ndQ
9週 SWやLED等を使った電気電子回路の製作 タクトスイッチやトグルスイッチ等様々なSWの動作原理について指導できる。
10週 SWやLED等を使った電気電子回路の製作 SWの動作原理を理解し、SWを使ってLEDの点灯回路の製作指導ができる。
11週 可変抵抗とSWを使った電気電子回路の製作 可変抵抗やSWを使って複数のLEDや明るさなどを調整する回路の製作指導ができる。
12週 7セグメントIC 7セグメントICのスペックから、特定の数字を点灯させられるように指導できる。
13週 LEDの点滅回路 マルチバイブレータの回路原理を理解させられるよう指導できる。
14週 LEDの点滅回路 マルチバイブレータを使ったLEDの点滅回路の製作指導ができる。
15週 授業のふりかえり 14週目までに学んだ内容に関する報告書の製作指導ができる。
16週 レポート課題
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
モーターの動作原理
モーターの動作原理を理解し下級生に説明できる。
2週 モーターを使った実習 モーターを使った回路の製作指導ができる。
3週 モーターを使った実習 モーターの回転方向や貝天測を制御できる回路の製作指導ができる。
4週 センサの動作原理 様々なセンサの使用用途・原理を理解し、下級生に説明できる。
5週 センサを使った実習 光センサ・磁気・リードスイッチ・圧力センサ・加速度センサ・傾斜スイッチ等の素子を使って回路の製作指導ができる。
6週 IC555の動作原理 IC555の動作原理を理解し、下級生に説明できる。
7週 IC555を使った実習 IC555を使って発振周波数を変化させ自由な高さの音を鳴らせるように指導ができる。
8週 授業のふりかえり 7週目までに学んだ内容に関する報告書の製作指導ができる。
4thQ
9週 マインドストームの実習 マインドストームの概要を理解し、下級生に説明できる。
10週 マインドストームの実習 簡単なマインドストームの制御用プログラムの概要を下級生に説明できる。
11週 マインドストームの実習 簡単なマインドストームの制御用プログラムを自らで作成できるように指導できる。
12週 マインドストームの実習 マインドストームで使用する基本的なプログラミングから、自由に制御できるプログラムに応用できるように指導できる。
13週 マインドストームの実習 マインドストームで使用する基本的なプログラミングから、自由に制御できるプログラムに応用できるように指導できる。
14週 マインドストームの実習 マインドストームにおけるセキュリティに関して下級生に説明できる。
15週 授業のふりかえり 14週目までに学んだ内容に関する報告書の製作指導ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3後15
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3後15
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3後15
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。2後15
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3後15
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。2後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2後15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2後15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。2後15
合意形成のために会話を成立させることができる。2後15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2後15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2後15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2後15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2後15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2後15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2後15
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。2後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2後15
目標の実現に向けて計画ができる。2後15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2後15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2後15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2後15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2後15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2後15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2後15
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2後15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2後15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合010010800100
基礎的能力0000000
専門的能力010010800100
分野横断的能力0000000