概要:
現代社会に欠かせない電子機器において、電子回路は基本技術として重要な位置にある。電子回路Ⅰではアナログ電子回路の基礎を学習したが,これを更に発展させると共に、近年普及しているディジタル電子回路やディジタル信号処理の基礎を学習する。動作を理解するだけでなく、基本的な電子回路設計ができる基礎能力を養うことを目標にしている。
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし、随時演習を取り入れる。
・電子回路Ⅰの知識をベースに、より広範囲について学習する
注意点:
・電子回路Ⅰ(前期・後期)を履修していること
・4回以上のレポートを課すので復習に役立てること。
・修得の為には、自ら能動的に問題を解くことが必要である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 3 | |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を説明し、直流回路の計算に用いることができる | 3 | |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を説明し、直流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 3 | |
R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。 | 3 | |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を説明し、交流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。 | 3 | |
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。 | 3 | |
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。 | 3 | |
電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 3 | |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 3 | |
FETの特徴と等価回路を説明できる。 | 3 | |
利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる。 | 3 | |
トランジスタ増幅器のバイアス方法を説明できる。 | 3 | |
演算増幅器の特性を説明できる。 | 3 | |
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。 | 3 | |
電子工学 | 真性半導体と不純物半導体を説明できる。 | 3 | |
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。 | 3 | |
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。 | 3 | |
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。 | 3 | |