電子回路Ⅱ(前期)

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路Ⅱ(前期)
科目番号 0086 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 安藤繁,「電子回路―基礎からシステムまで」,培風館(参考書)
担当教員 石川 雅之

到達目標

1.ダイオードやトランジスタを用いた電子回路の動作が説明でき,基本的な回路の設計ができる。
2.演算増幅器の動作が説明でき,基本的な回路の設計ができる。
3.論理IC,負帰還,発振回路,乗算器,変復調などについて動作を説明できる。
4.能動RCフィルタの動作を説明でき,簡単な回路の設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各電子回路の動作と特徴を説明でき,簡単な設計ができる各電子回路の動作と特徴を説明できる各電子回路の動作と特徴を説明できない
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代社会に欠かせない電子機器において、電子回路は基本技術として重要な位置にある。電子回路Ⅰではアナログ電子回路の基礎を学習したが,これを更に発展させると共に、近年普及しているディジタル電子回路やディジタル信号処理の基礎を学習する。動作を理解するだけでなく、基本的な電子回路設計ができる基礎能力を養うことを目標にしている。
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし、随時演習を取り入れる。
・電子回路Ⅰの知識をベースに、より広範囲について学習する
注意点:
・電子回路Ⅰ(前期・後期)を履修していること
・4回以上のレポートを課すので復習に役立てること。
・修得の為には、自ら能動的に問題を解くことが必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電気回路の復習

回路解析に必要な知識を確認する
2週 ダイオード 動作と等価回路を説明できる。
応用回路の動作が説明できる。
3週 トランジスタ 動作と等価回路を説明できる。
基本増幅回路の動作が説明できる。
4週 トランジスタ
FET
大信号動作の論理回路を設計できる。
動作と等価回路を説明できる。
5週 FET 基本増幅回路の動作が説明できる。
増幅回路の設計ができる。
6週 論理回路 論理演算を理解する。
7週 論理回路 論理IC回路の動作を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 負帰還 負帰還の原理と効用を説明できる。
10週 演算増幅器 演算増幅器の動作や特性を説明できる
11週 演算増幅器 演算増幅器を用いた回路の動作が説明できる
12週 演算増幅器 演算増幅器を用いた基本的な回路を設計できる
13週 能動RCフィルタ フィルタの特性を説明できる
能動フィルタの特徴を説明できる
14週 能動RCフィルタ サレンキイ型能動RCフィルタの動作原理を説明できる
15週 能動RCフィルタ 簡単な能動RCフィルタを設計できる
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を説明し、直流回路の計算に用いることができる3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を説明し、直流回路の計算に用いることができる。3
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3
R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。3
キルヒホッフの法則を説明し、交流回路の計算に用いることができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。3
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。3
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3
FETの特徴と等価回路を説明できる。3
利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3
トランジスタ増幅器のバイアス方法を説明できる。3
演算増幅器の特性を説明できる。3
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。3
電子工学真性半導体と不純物半導体を説明できる。3
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。3
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。3
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力6010000070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000