半導体工学(前期)

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 半導体工学(前期)
科目番号 0098 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 岡本 保

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。1次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。1次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解けない。
評価項目2半導体のキャリヤ輸送について定量的に説明ができる。半導体のキャリヤ輸送について定性的に説明ができる。半導体のキャリヤ輸送について定性的に説明ができない。
評価項目3半導体ヘテロ接合のバンド図を書くことができ、定量的に説明ができる。半導体ヘテロ接合のバンド図を書くことができ、定性的に説明ができる。半導体ヘテロ接合のバンド図を書くことができ、定性的に説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-2 説明 閉じる
準学士課程 2(2) 説明 閉じる
準学士課程 2(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
半導体工学では、電子工学で学んだ固体物理学を基礎として、量子力学・統計力学、半導体のキャリヤ密度、 半導体のキャリア輸送 、pn接合と金属-半導体接触、半導体ヘテロ構造について学習する。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とし、11回の課題の提出を求める。
注意点:
電子工学で学んだ固体物理学を基礎として授業を行う。バンド理論は全体を通じて繰り返し用いるため、これを十分に理解することが肝要である。不明な点がないよう各自しっかり復習し、わからなければ随時質問に訪れること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 箱の中の粒子1 1次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。
2週 箱の中の粒子2 3次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。
3週 原子の結合 イオン結合、共有結合などの結合形式を理解できる。
4週 結晶構造 様々な結晶構造の充てん率を計算できる。
5週 エネルギーバンドと状態密度 状態密度を計算できる。
6週 統計力学1 フェルミ・ディラック分布関数を導くことができる。
7週 統計力学2 ボーズ・アインシュタイン分布関数を導くことができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 キャリヤ密度とフェルミ準位1 状態密度とフェルミ・ディラック分布関数よりキャリヤ密度を導くことができる。
10週 キャリヤ密度とフェルミ準位2 フェルミ準位とキャリヤ密度の関係を導くことができる。
11週 キャリヤ密度とフェルミ準位3 フェルミ準位の温度依存性を説明できる。
12週 半導体の電気伝導1 キャリヤ連続の式を説明できる。
13週 半導体の電気伝導2 半導体のキャリヤの時間変化についてキャリヤ連続の式を用いて説明ができる。
14週 半導体の電気伝導3 半導体のキャリヤ分布についてキャリヤ連続の式を用いて説明ができる。
15週 前期定期試験
16週 復習

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000