概要:
この科目は東京電力パワーグリッド株式会社で勤務している教員が、その経験を活かし、電気施設管理や電気法規等について講義形式で授業を行うものである。
電気工作物の設置や工事方法に関する法律の学習が主となるため、電気設備の技術基準の内容について理解を深める。
また、電気事業を取り巻く社会情勢や時事問題に目を向け、現状の課題を交えた講義とする。
授業の進め方・方法:
教科書に基づき各項目ごとにスライドを使った講義と演習を行う。
学習した内容に関連した電気主任技術者試験の過去問題を解く。
注意点:
電気磁気学Ⅰ~Ⅲ、電気回路Ⅰ~Ⅲ、電気機器、放電工学の基礎知識が必要となるので復習が必要となる。
また、高電圧大電流工学、電力工学とも関連するため、これらの授業も履修することが望ましい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 4 | 後14 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 4 | 後14 |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 4 | 後14 |
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。 | 4 | 後14 |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 4 | 後14 |
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。 | 4 | 後14 |
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。 | 4 | 後14 |
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。 | 4 | 後14 |
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 4 | 後14 |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
網目電流法を用いて回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
節点電位法を用いて回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。 | 4 | 後14 |
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。 | 4 | 後14 |
理想変成器を説明できる。 | 4 | 後14 |
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 4 | 後14 |
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 4 | 後14 |
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 4 | 後14 |
電磁気 | 電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。 | 4 | 後14 |
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。 | 4 | 後14 |
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。 | 4 | 後14 |
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。 | 4 | 後14 |
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。 | 4 | 後14 |
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。 | 4 | 後14 |
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。 | 4 | 後14 |
静電エネルギーを説明できる。 | 4 | 後14 |
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。 | 4 | 後14 |
自己誘導と相互誘導を説明できる。 | 4 | 後14 |
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。 | 4 | 後14 |
電力 | 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。 | 4 | 後14 |
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。 | 4 | 後14 |
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。 | 4 | 後14 |
直流機の原理と構造を説明できる。 | 4 | 後14 |
誘導機の原理と構造を説明できる。 | 4 | 後14 |
同期機の原理と構造を説明できる。 | 4 | 後14 |
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。 | 4 | 後14 |
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。 | 4 | 後14 |
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。 | 4 | 後14 |
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。 | 4 | 後14 |
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。 | 4 | 後14 |
電力システムの経済的運用について説明できる。 | 4 | 後14 |
水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。 | 4 | 後14 |
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。 | 4 | 後14 |
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。 | 4 | 後14 |
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。 | 4 | 後14 |
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。 | 4 | 後14 |
計測 | 電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。 | 4 | 後14 |
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。 | 4 | 後14 |
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。 | 4 | 後14 |
電力量の測定原理を説明できる。 | 4 | 後14 |