電気回路II

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 電気回路II
科目番号 d0210 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気回路の基礎と演習(髙田和之他)、森北出版、2005年
担当教員 坂元 周作

到達目標

交流の電気回路に必要な諸理論を理解し、実際に計算等を行い現象を理解できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
交流回路の基礎用語を理解し、説明することができ、自ら問題を作成し、解答することができる用語を理解し、説明することができ、与えられた問題を自ら解答することができる与えられた問題を自力で解答することができない
交流回路の応用理論を理解して自ら問題を作成し、解答することができる理論を理解して与えられた問題を自ら解答することができる理論を理解できず与えられた問題を自力で解答することができない
三相交流回路理論を理解して自ら問題を作成し、解答することができる理論を理解して与えられた問題を自ら解答することができる理論を理解できず与えられた問題を自力で解答することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業にはノートの代用としてプリントを配布し、これをレポートの代わりとする。各レポートには授業内容を自分でまとめる必要があり、授業を真摯に教授すると共に自分なりの理解をまとめ、記述する必要がある。また、適宜演習を行い、計算と理論に関する理解を深めることを行う。
授業の進め方・方法:
講義を行うとと共に適宜演習課題を課す。また、ノートの代用としてプリントを配布し、授業内容および授業のまとめなどを行う。
注意点:
授業には教科書とノートを必ず持参することとする。例題による演習は理解を深める上で非常に有効であり、演習問題は自ら解いてみることが必要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、授業の進め方 電気回路を学習するにあたり心構えや基本について学ぶ
2週 交流回路(講義、演習) 交流回路の基礎を理解し、説明することができる
3週 交流回路のフェーザ表示、フェーザ軌跡(講義、演習) フェーザ表示、フェーザ軌跡について説明できる
4週 インピーダンスの複素数表示(講義、演習) インピーダンスの複素数表示について説明し、計算することができる
5週 交流回路諸定理、相互誘導回路、交流ブリッジ回路(講義、演習) 交流回路における諸定理と相互誘導回路、交流ブリッジ回路について説明し、計算することができる
6週 前期中間まとめ(演習) これまでの授業内容についてまとめる
7週 前期中間試験 前期中間までの内容について試験を行う
8週 交流回路のΔ-Y、Y-Δ変換、ミルマンの定理(講義、演習) 交流回路のΔ-Y、Y-Δ変換、ミルマンの定理について説明し、計算することができる
2ndQ
9週 フェーザ軌跡(講義、演習) フェーザ軌跡について説明し、計算することができる
10週 周波数特性、共振現象(講義、演習) 周波数特性と共振現象について説明し、計算することができる
11週 三相交流(講義、演習) 三相交流について説明し、計算することができる
12週 対称三相交流電力(講義、演習) 対称三相交流電力について説明し、計算することができる
13週 非対称三相交流(講義、演習) 非対称三相交流について説明し、計算することができる
14週 前期定期まとめ(1)(演習) これまでの授業内容についてまとめる
15週 前期定期まとめ(2)(演習) これまでの授業内容についてまとめる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4前5
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4前4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4前2
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4前2
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4前3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4前2
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4前2
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4前3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4前4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4前5
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4前5
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。4
網目電流法を用いて回路の計算ができる。4
節点電位法を用いて回路の計算ができる。4
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。4
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4前10
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4前5
理想変成器を説明できる。4前5
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4前4
電力変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。4前5

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力401050
専門的能力401050