電子回路I

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 電子回路I
科目番号 d0250 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教員自作テキスト
担当教員 泉 源

到達目標

・演算増幅器の基本動作を理解し,増幅回路等説明できる.
・増幅回路の基本を理解し,動作量等を計算できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 適切なオペアンプ,素子パラメータを使った回路設計ができる.与えられた素子パラメータから入出力特性をイメージすることができる.与えられた素子パラメータから入出力特性をイメージすることができない.
評価項目2周波数特性を考慮した増幅回路の設計ができる.与えられた素子パラメータから周波数特性をイメージすることができる.与えられた素子パラメータから周波数特性をイメージすることができない.
評価項目3適切なオペアンプ,素子パラメータを使ったローパスフィルタの設計ができる.。与えられた素子パラメータのローパスフィルタの特性がイメージできる.与えられた素子パラメータのローパスフィルタの特性がイメージできない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_4 制御・電気電子・機械・情報等基礎工学の知識習得・応用
JABEE B-2 専門分野の知識と能力

教育方法等

概要:
オペアンプを使った電子回路について学習をおこなう.
授業の進め方・方法:
座学が中心となるが,現象の理解を深めるためにシミュレーション結果の提示や実際に課題でシミュレーションをおこなう.
学修単位であるため,授業90分にたいして180分の自学自習が必要です.授業毎の課題に取り組む,課題の回路を実際にSPICEシミュレーションで確認すること.
授業の予習としてSPICEを活用して,回路の特性把握を行うとおこなうこと.また復習として回路パラメータを変更したSPICEシミュレーションをおこなうことでより回路の理解度を高めること.
注意点:
パラメータからどのような結果になるか把握するために,シミュレーションを有効活用して欲しい.時間があれば,自ら回路製作をおこなって理論-シミュレーション-実機それぞれの差異について検討をおこなって欲しい.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスおよび必要な知識の確認 講義の目標や進め方,必要な知識,評価方法について説明する.
2週 オペアンプの特徴 オペアンプの特徴を説明できる.
3週 増幅回路の解析 等価回路をつかった反転,非反転増幅回路,電圧フォロワの説明,入出力特性を計算することができる.
4週 加算器 反転・非反転加算器について説明,入出力特性を計算することができる.
5週 減算器 減算器,計装アンプについて説明,入出力特性を計算することができる.
6週 積分器,微分器 積分器,微分器について説明,入出力特性を計算することができる.
7週 まとめ これまでの内容のまとめをおこなう
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験解説 試験の返却,解説をおこなう
10週 オペアンプの直流・高周波特性 オペアンプの直流・高周波特性について説明できる.
11週 フィルタ1 能動フィルタと受動フィルタについて特性の違いを説明,1次能動フィルタの入出力特性を計算できる.
12週 フィルタ2 2次能動フィルタについて説明,入出力特性を計算することができる.
13週 発振回路 ウィーンブリッジ発振回路の説明,発振周波数の計算ができる.
14週 まとめ 中間試験後の内容のまとめをおこなう.
15週 定期試験
16週 試験解説 試験の返却,解説をおこなう

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4前10,前11,前12
演算増幅器の特性を説明できる。4前2
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4前3,前4,前5,前6,前11,前12
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4前13

評価割合

試験演習課題合計
総合評価割合8020100
評価項目130838
評価項目220525
評価項目330737