実験実習I

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 実験実習I
科目番号 da450 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 製作実習指導書(実習編、安全心得編)
担当教員 君塚 進

到達目標

評価項目1:適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で安全のために意図された指導に従って行動し、改善に努めることができる。
評価項目2:個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。
評価項目3:実験テーマの目的を理解し、実験結果について適切な手法により図や表などを用いて分かり易く効果的に説明でき、定量的・論理的な考察を行い、読者(第3者)を意識して、正しく分かりやすい報告書を作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で安全のために意図された指導に従って行動し、改善に努めることができる。適切な実験手法を選択し安全のために意図された指導に従って行動できる。適切な実験手法を選択し安全のために意図された指導に従って行動できない。
評価項目2個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。個人あるいはチームとして実験・実習を実施することができる。個人あるいはチームとして実験・実習を実施することができない。
評価項目3実験テーマの目的を理解し、実験結果について適切な手法により図や表などを用いて分かり易く効果的に説明でき、定量的・論理的な考察を行い、読者(第3者)を意識して、正しく分かりやすい報告書を作成することができる。実験テーマの目的を理解し、実験結果について適切な手法により図や表などを用いて分かり易く効果的に説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。実験テーマの目的を理解し、実験結果について適切な手法により図や表などを用いて分かり易く効果的に説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R6) 6A 制御工学を中心とした基礎工学の幅広い知識の修得

教育方法等

概要:
基本加工、旋盤、溶接、NC加工などの機械工作法に関する実習を行い、報告書の作成を訓練する。
授業の進め方・方法:
4班に分かれ4つの実習テーマを3週ごとに替えて全て履修する。実習を安全に行うことができない場合や機器を正しく扱うことができない場合には、実習を中断する・行わない場合がある。4つの実習テーマそれぞれを履修し、報告書を提出すること。報告書が提出されない実習が一つでもあった場合には、本科目の単位は不可となる。
注意点:
(1) 病気その他のやむを得ない理由によって 欠席する/した場合やレポートを出せない場合には、【速やかに担当教員に申し出る】こと。実験・実習を完了せずに報告書を提出することは認められない。
(2) 実験実習の際には、【ふさわしい服装と態度で臨み、実験指導書・筆記用具など必要なものを必ず持参する】こと。これを逸脱する場合には、安全上の理由などから実習を中断する・行わない。
(3) 【報告書・レポートの提出期限は厳守】すること。締め切りを守ることができないと、実社会で信頼を得て生きていくことができない。
(4) このほか、各担当教員は諸君の安全や向上を考えて指導に当たるため、【それぞれのテーマの指導の内容に従って学修する】こと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 「ガイダンス」
○実習を行う上で第1に優先すべき安全の心得を学ぶ。
○主な機械工作法についてその概念を学ぶ。
□機械工作を実施する上で、指導無視・だらけた服装や態度・作業上の傲り・健康上の過怠・危機想像力の欠如 などがあると、たとえ本実習中でも最悪の場合には命を落とす事故や重大な後遺症を残す事故が発生する可能性がある。これを理解して、「安全に」作業に取り組むことができる。
□工場実習の目標と心構えがわかる。
2週 実習テーマ1「基本加工」
○基本加工における安全
○製作手順
○測定器の扱い方
○けがき
○切断作業(弓鋸)
○やすり仕上げ
□指導を受けた内容に従い、正しく安全に基本加工を行うことができる。
□工具や測定器を正しく扱うことができる。
3週 実習テーマ1「基本加工」
○基本加工における安全
○製作手順
○けがき作業
○ボール盤作業
○やすり仕上げ
□指導を受けた内容に従い、正しく安全に基本加工を行うことができる。
□工具や測定器を正しく扱うことができる。
4週 実習テーマ1「基本加工」
○基本加工における安全
○製作手順
○ボール盤作業
○切断作業(帯鋸盤)
○ねじ立て作業
○やすり仕上げ
□指導を受けた内容に従い、正しく安全に基本加工を行うことができる。
□工具や測定器を正しく扱うことができる。
5週 実習テーマ2「旋盤」
○旋盤主要部の構造と扱い方
○旋盤作業における安全管理
○端面切削
○測定器の扱い方
□指導を受けた内容に正しく従って、安全に旋盤作業を行うことができる。
□測定器を正しく扱い、読み取ることができる。
6週 実習テーマ2「旋盤」
○旋盤作業における安全管理
○外径切削(段付切削)
□指導を受けた内容に正しく従って、安全に旋盤作業を行うことができる。
□測定器を正しく扱い、読み取ることができる。
7週 実習テーマ2「旋盤」
○旋盤作業における安全管理
○テーパ切削
□指導を受けた内容に正しく従って、安全に旋盤作業を行うことができる。
□測定器を正しく扱い、読み取ることができる。
8週 報告書作成 □各テーマごとの学習内容を振り返り、自分なりに調べ直した内容・反省・考察を含めた報告書を作成できる。
2ndQ
9週 実習テーマ3「溶接」
○アーク溶接の原理と扱い方
○アーク溶接における安全管理
○スポット・オン・プレート溶接
□指導を受けた内容に正しく従って、安全にアーク溶接を行うことができる。
□アーク溶接の原理を理解し、溶接機、溶接器具、溶接棒、保護具の扱い方がわかる。
10週 実習テーマ3「溶接」
○アーク溶接における安全管理
○ビード・オン・プレート溶接
□指導を受けた内容に正しく従って、安全にアーク溶接を行うことができる。
□アーク溶接の原理を理解し、溶接機、溶接器具、溶接棒、保護具の扱い方がわかる。
11週 実習テーマ3「溶接」
○アーク溶接における安全管理
○すみ肉溶接(ストリンガービード、ウィービングビード)
□指導を受けた内容に正しく従って、安全にアーク溶接を行うことができる。
□アーク溶接の原理を理解し、溶接機、溶接器具、溶接棒、保護具の扱い方がわかる。
12週 実習テーマ4「NC加工」
○NCフライス盤主要部の構造と制御の原理
○NCフライス盤作業における安全管理
○NCコードのプログラミング手順
○NCコードのプログラミング
□指導を受けた内容に正しく従って、安全にNCフライス盤作業を行うことができる。
□NCフライス盤の主要部の構造と制御の原理を理解し、プログラミングの手順を説明することができる。
13週 実習テーマ4「NC加工」
○NCフライス盤作業における安全管理
○NCコードのプログラミング手順
○NCコードのプログラミング
○NC加工
□指導を受けた内容に正しく従って、安全にNCフライス盤作業を行うことができる。
□NCフライス盤の主要部の構造と制御の原理を理解し、プログラミングの手順を説明することができる。
14週 実習テーマ4「NC加工」
○NCフライス盤作業における安全管理
○NCコードのプログラミング
○NC加工
□指導を受けた内容に正しく従って、安全にNCフライス盤作業を行うことができる。
□NCフライス盤の主要部の構造と制御の原理を理解し、プログラミングの手順を説明することができる。
15週 「工場実習の振り返り」
○反省とまとめ
□本実習後も、安全に配慮して道具を丁寧に扱い機械工作を行うことができる意思がある。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。2前8,前15
必要に応じて適切な文献や資料を収集し、実験結果について説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。2前8,前15
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

報告書・製作物・態度合計
総合評価割合100100
評価項目1、2、3100100