概要:
前半は技術者倫理、後半は日本国憲法の内容を中心に授業を行う。特に技術者倫理については、関連する法律や制度の理解だけでなく、AI技術などの新たな問題も取り扱う。
授業の進め方・方法:
講義形式で行うが、授業内で自らの意見を提示する機会を設ける。また、ワークシートの提出が求められる。
注意点:
授業内での作業を真剣に行い、問題の理解に努めること。また、特にAI等の問題は、日々状況が変化する問題であるため、日頃からニュース・新聞等をチェックすることで、社会的な問題になっている点を積極的に理解することが求められる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション・社会とは何か |
授業の方針・目的および、社会とは何かといった問題を理解する
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2週 |
技術者の社会的責任 |
製造物責任等を例に、技術者の社会的責任、プロフェッショナルとしてのあり方を理解する。 (MCC)
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3週 |
知的財産権① |
知的財産権として、著作権、実用新案権、意匠権、商標権などの諸権利についての基本的な知識を習得する。 (MCC)
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4週 |
知的財産権② |
知的財産権として、特許権と不正競争防止法に関する基本的な知識を習得する。 (MCC)
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5週 |
公害とSDGs |
水俣病を中心として、公害対策や環境保全の問題について基本的な知識を習得する。 (MCC)
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6週 |
グローバル化と技術者 |
公害輸出、および異文化理解の重要性に関する基本的な考え方を身につける。 (MCC)
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7週 |
技術移転・内部告発 |
技術移転、内部告発に関する基本的な考え方を身につける。 (MCC)
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8週 |
情報倫理とAI |
個人情報、情報セキュリティに関する基本的な知識(データの取り扱い・最新事例等)とAIの関係性を習得する。 (MCC)
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2ndQ |
9週 |
AIの利活用事例と倫理的問題 |
AIに関連する倫理的問題を理解する (MCC)
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10週 |
設計の倫理的問題 |
設計を通じて、多様化する社会に対する技術者の取り組む姿勢とは何かを考える。 (MCC)
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11週 |
民主社会の原理と日本国憲法① |
近代立憲主義、国民主権、法の支配についての基本的な知識を習得する。 (MCC)
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12週 |
民主社会の原理と日本国憲法② |
日本国憲法の制定、三大原理、そして憲法改正の手続きについての基本的な知識を習得する。 (MCC)
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13週 |
民主社会の原理と日本国憲法③ |
平等と差別の問題について基本的な知識を習得する。 (MCC)
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14週 |
青年期と自己形成の問題 |
精神的自由に関する基本的な知識を習得する。 (MCC)
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15週 |
現代社会の問題を映像作品を通じて考える。 |
映像作品をもとに現代社会の問題について自分事として考えることができる。(MCC)
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |