現代社会A

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 現代社会A
科目番号 g0110 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 東京書籍『公共』
担当教員 小谷 俊博

到達目標

評価項目1. 青年期の意義や自己形成を理解し、哲学者の考えを手がかりに共生の重要性を考察するとともに、現代社会の課題を探究・論述・討論し、持続可能な共生社会の実現を人文・社会科学の視点から展望できる。
評価項目2. 技術者倫理の社会的背景や重要性を理解し、技術者の責任や役割を説明するとともに、現代社会の具体的課題に対して専門分野と関連づけながら、倫理観に基づく適切な行動を説明できる。
評価項目3. 情報技術の社会的影響や関連法規を理解し、情報通信技術と倫理の関係や知的財産の意義・基本事項、新規アイデア創出に必要なことが何か説明できる。
評価項目4. 国際社会や地域社会において技術者に求められる行動や責任を理解し、過疎化・少子化などの地域課題や各国・地域の発展に対して科学技術が果たすべき役割を説明できる。
評価項目5. 技術者の社会的責任や法令順守の重要性を理解し、諸外国の文化や法令を尊重する姿勢を持つとともに、科学技術の社会的影響や技術発展に貢献した先人の姿から技術者の役割や使命を説明できる。
評価項目6. 持続可能な開発や環境問題への理解を踏まえ、専門分野からの配慮や技術者としてふさわしい行動を説明でき、平和構築や異文化理解、資源維持、災害防止の重要性を認識している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1青年期の意義や自己形成を理解し、哲学者の考えを手がかりに共生の重要性を考察するとともに、現代社会の課題を探究・論述・討論し、持続可能な共生社会の実現を人文・社会科学の視点から展望できる。青年期の意義や自己形成を理解し、哲学者の考えを手がかりに共生の重要性を考察するとともに、現代社会の課題を探究・論述・討論し、持続可能な共生社会の実現を人文・社会科学の視点から理解できる。青年期の意義や自己形成を理解し、哲学者の考えを手がかりに共生の重要性を考察するとともに、現代社会の課題を探究・論述・討論し、持続可能な共生社会の実現を人文・社会科学の視点から理解できない。
評価項目2技術者倫理の社会的背景や重要性を理解し、技術者の責任や役割を説明するとともに、現代社会の具体的課題に対して専門分野と関連づけながら、倫理観に基づく適切な行動を説明できる。技術者倫理の社会的背景や重要性を理解し、技術者の責任や役割、現代社会の具体的課題に対する倫理観に基づく行動を専門分野と関連づけて理解できる。技術者倫理の社会的背景や重要性を理解し、技術者の責任や役割、現代社会の具体的課題に対する倫理観に基づく行動を専門分野と関連づけて理解できない。
評価項目3情報技術の社会的影響や関連法規を理解し、情報通信技術と倫理の関係や知的財産の意義・基本事項、新規アイデア創出に必要なことが何か説明できる。情報技術の社会的影響や関連法規、情報通信技術と倫理の関係、知的財産の意義や基本事項、新規アイデア創出の考え方を理解できる。情報技術の社会的影響や関連法規、情報通信技術と倫理の関係、知的財産の意義や基本事項、新規アイデア創出の考え方を理解できない。
評価項目4国際社会や地域社会において技術者に求められる行動や責任を理解し、過疎化・少子化などの地域課題や各国・地域の発展に対して科学技術が果たすべき役割を説明できる。国際社会や地域社会において技術者に求められる行動や責任、地域課題や各国・地域の発展に対して科学技術が果たすべき役割を理解できる。国際社会や地域社会において技術者に求められる行動や責任、地域課題や各国・地域の発展に対して科学技術が果たすべき役割を理解できない。
評価項目5技術者の社会的責任や法令順守の重要性を理解し、諸外国の文化や法令を尊重する姿勢を持つとともに、科学技術の社会的影響や技術発展に貢献した先人の姿から技術者の役割や使命を説明できる。技術者の社会的責任や法令順守の重要性、諸外国の文化や法令を尊重する姿勢、科学技術の影響や技術者の使命について理解できる。技術者の社会的責任や法令順守の重要性、諸外国の文化や法令を尊重する姿勢、科学技術の影響や技術者の使命について理解できない。
評価項目6持続可能な開発や環境問題への理解を踏まえ、専門分野からの配慮や技術者としてふさわしい行動を説明でき、平和構築や異文化理解、資源維持、災害防止の重要性を認識している。持続可能な開発や環境問題への理解を踏まえた専門分野からの配慮、技術者としてふさわしい行動、平和構築・異文化理解・資源維持・災害防止の重要性を理解できる。持続可能な開発や環境問題への理解を踏まえた専門分野からの配慮、技術者としてふさわしい行動、平和構築・異文化理解・資源維持・災害防止の重要性を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_3 教養と倫理観の修得と社会への貢献

教育方法等

概要:
この授業は、技術者倫理の基本的な内容を網羅的に学び、その後に高校の公民科目である「公共」で標準的に扱われる青年期の課題や哲学思想について学ぶ。
授業の進め方・方法:
教員からの講義に基づき、ワークシートに取り組み、グループで意見交換しながら理解を深める方法で進める。受け身の態度ではなく、主体的に思考し、また他者の意見に積極的に耳を傾け理解しようとする態度が重要となる。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業の方針・目的について理解する
2週 技術者倫理1 製造物責任等を例に、技術者の社会的責任、プロフェッショナルとしてのあり方を理解する
3週 技術者倫理2 個人情報、著作権、知的財産権について理解する
4週 技術者倫理3 特許権や不正競争防止法について理解する
5週 技術者倫理4 SDGsの経緯および環境問題の1例として水俣病の問題について理解する
6週 技術者倫理5 異文化理解とグローバル化に関わる技術者倫理上の問題について理解する
7週 技術者倫理6 技術移転および内部告発に関する技術者倫理上の問題について理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 技術者倫理7 情報倫理の基礎的な内容について理解する
10週 技術者倫理8 バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザインの例を参照しつつ、設計に関わる技術者倫理の問題について理解する
11週 技術者倫理9 AI等の最新技術に関する技術者倫理の問題について理解する
12週 現代社会に生きる青年 青年期と自己形成の課題および自己形成と社会の参画について理解する
13週 社会的な関係のなかで生きる人間 個人として尊重される人間および社会的な存在としての人間について理解する
14週 公共空間における人としてのあり方 功利主義・義務論や幸福の原理について理解する
15週 試験返却・解説・総まとめ 試験返却および解説を確認し、前期の授業の総まとめを行う
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前10,前12,前13,前14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前11
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3前2
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前2
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前2,前7
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3前2
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前9
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前9
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3前5
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前5
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前6
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3前6
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3前3,前4
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3前3,前4
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前2,前7
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3前6
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前6,前7
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前6,前7
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3前5
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3前5
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前6

評価割合

試験ワークシート合計
総合評価割合8020100
評価項目1, 2, 3, 4, 5, 68020100