概要:
級数や関数の展開について学び、等比級数の和の計算、関数の多項式近似の具体的な方法を学ぶ。
偏微分について学び、偏微分の具体的な計算を学ぶ。
2変数関数の極値について学び、極値判定条件や極値問題を解法を学ぶ。
重積分について学び、重積分の具体的な計算を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式、演習が交差しながら進んでいく。
注意点:
この科目は,高等専門学校でこれから学ぶ専門科目の基礎となる科目であり,学習内容をしっかり身につけることが望まれる.そのため,授業の予習・復習と,積極的に問題演習に取り組むよう心掛けてもらいたい
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
多項式による近似(1)(2) |
関数の1次近似式、2次近似式およびn次近似式を求めることができる。またそれらを用いて極値を調べることができる。
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2週 |
数列の極限、級数 |
等比数列の極限および和を調べることができる
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3週 |
べき級数とマクローリン展開、オイラーの公式 |
関数のマクローリン展開を求めることができる。またオイラーの公式を理解し、複素数上の指数関数を微分できる
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4週 |
2変数関数、偏導関数 |
2変数関数の偏導関数を求めることができる
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5週 |
全微分、合成関数の微分法 |
2変数関数の全微分を求めることができる。また2変数関数の合成関数を微分することができる。
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6週 |
高次偏導関数、極大・極小、包絡線 |
2変数関数の高次偏導関数を求めることができる。また応用として、2変数関数の極大・極小、および包絡線を求めることができる。
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7週 |
これまでのまとめ |
これまでの内容を演習によって復習する
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8週 |
中間試験 |
前期第1週~第7週の範囲
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2ndQ |
9週 |
2重積分の定義 |
2変数関数の領域D上の積分の定義を説明することができる。
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10週 |
2重積分の計算 |
2変数関数の領域D上の積分を計算することができる。
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11週 |
極座標による2重積分 |
2変数関数の領域D上の積分を極座標に変換して計算することができる。
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12週 |
変数変換 |
2変数関数の領域D上の積分を一般の変数変換によって計算することができる。
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13週 |
広義積分 |
2変数関数の領域D上の広義積分を計算することができる。
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14週 |
中間試験以降の内容のまとめ |
これまでの内容を演習によって復習する
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15週 |
定期試験 |
前期第9週~第14週の範囲
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16週 |
答案の返却と試験問題の解説 |
試験問題の解説と 前期のまとめ
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。 | 3 | |
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。 | 3 | |
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。 | 3 | |
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。 | 3 | |
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。 | 3 | |
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。 | 3 | |
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。 | 3 | |
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。 | 3 | |
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。 | 3 | |
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。 | 3 | |
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。 | 3 | |
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。 | 3 | |