到達目標
高等学校学習指導要領 理科編の「化学」に準じ,「基礎化学ⅠA,ⅠB」との関連を図りながら,更に進んだ化学的な方法で自然の事物・現象に関する問題を取り扱い,化学的に探究する能力と態度を身に付ける.さらに,化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的な自然観を育てることを目標とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 物質の性質について,分子の構造や化学結合の違いを踏まえて説明できる. | 物質の性質について,代表的な例については説明できる. | 物質の性質について,代表的な例についての説明ができない. |
評価項目2 | 物質の変化について,化学反応やその量的関係の観点から理解できる. | 物質の変化について,代表的な事例については理解できる. | 物質の変化について,代表的な事例についての理解ができていない. |
評価項目3 | 酸化還元反応の概念を説明でき,反応の様子や量的関係を反応式で示すことができる. | 酸化還元反応の概念を説明できる. | 酸化還元反応の概念を説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(R5までのDP) R5までDP_1
説明
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JABEE B-1
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教育方法等
概要:
コアカリキュラムの要求範囲を中心として,一般教養的な内容について指定教科書を用いて講義を行い,指定問題集を用いた自己学習も行う.
授業の進め方・方法:
・指定教科書の内容を中心とし,主にスライド資料を用いた講義を行う.
・試験は中間試験,定期試験の計2回実施する.
注意点:
・疑問点については積極的に質問し,可能な限り授業中に解決する努力をすること.
・課された課題などの提出物に真剣に取り組み,提出期限を厳守すること.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 基礎化学履修内容の復習 |
授業の進め方や授業を受けるにあたっての注意点などを理解する. 原子の構造と化学結合について説明できる.
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2週 |
気体の性質① |
気体の性質と気体の状態方程式を理解する.
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3週 |
気体の性質② |
混合気体の性質について理解する.
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4週 |
溶液の性質① |
溶液について説明でき,溶解度について理解する.また,溶液の性質(沸点上昇,凝固点降下など)について説明できる.
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5週 |
溶液の性質② 酸化還元反応① |
浸透圧と電解質水溶液の性質について理解する. 酸化と還元の概念について説明できる.
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6週 |
酸化還元反応② |
酸化数の決め方を理解し,様々な原子の酸化数の算出ができる.また,酸化数の増減と酸化・還元の関係について説明できる.
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7週 |
まとめ 問題演習 |
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8週 |
前期 中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
中間試験の返却と解説 酸化還元反応③ |
酸化剤・還元剤の概念と,その働き方について説明できる.
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10週 |
酸化還元反応④ |
酸化剤・還元剤の働きを示す半反応式を求めることができる.
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11週 |
酸化還元反応⑤ |
酸化剤・還元剤の半反応式を組み合わせ,酸化還元反応の化学反応式をたてることが出来る.
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12週 |
酸化還元反応⑥ |
酸化剤・還元剤の量的関係を化学反応式で表すことができる.
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13週 |
酸化還元反応⑦
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酸化還元反応の起こりやすさについて理解し,身の回りの酸化還元反応として電池の原理について説明できる.
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14週 |
まとめ 問題演習 |
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15週 |
前期 定期試験 |
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16週 |
定期試験の返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | 前2,前3 |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | 前2,前3 |
イオン式とイオンの名称を説明できる。 | 3 | 前1,前5 |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5 |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 3 | 前1 |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | 前1,前11,前12 |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | 前1,前11,前12 |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 3 | 前5 |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 3 | 前4,前5 |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 3 | 前4,前5 |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | 前6,前9,前10,前11,前12 |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 前10,前11 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 前12,前13 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 前13 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 前13 |
一次電池の種類を説明できる。 | 3 | 前13 |
二次電池の種類を説明できる。 | 3 | 前13 |
化学実験 | 化学実験 | 有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前13 |
評価割合
| 試験 | 課題・レポート等 | 授業ノート | その他(出席,授業態度等) | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 27 | 8 | 5 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 27 | 8 | 5 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |