化学II

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 化学II
科目番号 g0560 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『 化学 academia 』実教出版,『 セミナー化学基礎+化学 』第一学習社,必要に応じて資料を配付
担当教員 佐久間 美紀,栁下 聡介

到達目標

・化学平衡の法則や平衡の理論・原理について理解できる.
・有機化合物の分類と性質の類推をすることができる.
・化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深める.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (化学平衡分野)化学平衡の法則および平衡移動の原理について説明でき,平衡定数を用いた計算をすることができる.化学平衡の法則および平衡移動の原理について説明できる.化学平衡の法則および平衡移動の原理について説明できない.
評価項目2(有機化合物分野)有機化合物および高分子化合物について説明でき,各分子の性質についても言及することができる.有機化合物および高分子化合物について説明できる.有機化合物および高分子化合物について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_1 科学技術の基礎知識・応用力の修得・活用
JABEE B-1 基礎知識と論理的思考能力

教育方法等

概要:
一般教養的な内容について,指定教科書を用いて講義を行い,指定問題集等を用いた自己学習も行う.
授業の進め方・方法:
・ 指定教科書の内容を中心とした講義と問題演習を組み合わせた学習を行う.
・ 試験は定期試験のみ実施する.
注意点:
・疑問点については積極的に質問し,可能な限り授業中に解決する努力をすること.
・授業内演習や課題(授業後提出)などの提出物は提出期限を厳守すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業のガイダンス(有機化合物分野)
有機化合物①
履修内容を把握し,履修上の注意点について理解できる.
炭化水素を分類できる.
2週 有機化合物② 異性体について説明できる
3週 有機化合物③ 酸素を含む脂肪族化合物について説明できる.
4週 有機化合物④ 芳香族化合物について説明できる.
5週 有機化合物⑤  高分子化合物(糖や人工繊維等)について説明できる.
6週 有機化合物⑥  高分子化合物(DNAやタンパク質)について説明できる.
7週 授業のガイダンス(化学平衡分野)
反応速度についての復習
履修内容を把握し,履修上の注意点について理解できる.
化学IBで履修した内容(反応速度)を確認する.
8週 化学平衡① 平衡の概念を理解し,化学平衡の法則について説明できる.
4thQ
9週 化学平衡② 平衡の移動とその原理(ルシャトリエの原理)について説明できる.
10週 化学平衡③ 電解質物質の電離平衡について理解し,電離度・電離定数・pHを求めることができる.
11週 化学平衡④  弱酸.弱塩基物質の電離平衡について理解し,電離度・電離定数・pHを求めることができる.
12週 化学平衡⑤  塩の加水分解,溶解度積,緩衝作用について説明できる.
13週 まとめ 問題演習(有機化合物分野) 化学平衡分野 に関する復習・試験対策を行う.
14週 まとめ 問題演習(化学平衡分野) 前半に学習した 有機化合物分野 に関する復習・試験対策を行う.
15週 定期試験
16週 試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3後1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3後1
物質が原子からできていることを説明できる。3後1
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3後1
共有結合について説明できる。3後1
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3後1
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3後12
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3後12
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3後7,後8,後9,後10,後11,後12
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3後7,後8,後9,後10,後11,後12
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3後10,後11
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3後12
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3後10,後11
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3後10,後11

評価割合

試験問題演習(授業内)課題(授業後日 提出)その他(出席・授業態度)合計
総合評価割合6519124100
評価項目1 (化学平衡分野)30612250
評価項目2 (有機化合物分野)35130250
分野横断的能力00000