到達目標
・本講義の目的
本講義は、これから法学を学びたいという学生に向けて、法学の基本的な考え方や、法学独自の言葉遣いをおさえる
ことを目的としています。
・本講義の内容と目標
①法という制度が社会においてどのように機能しているのかを理解できる。
②法がどのようにつくられ、解釈され、運用されているのかを理解できる。
③授業で学んだ内容を具体的な社会問題に応用できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
導入(法学概論) | 法学の基本的な考え方を理解したうえで、社会的問題に対する自分の考えをもつこと。 | 法学の基本的な考え方を理解できること。 | 法学の基本的な考え方を理解できていない。 |
憲法 | 憲法の基本的な考え方を理解したうえで、社会的問題に対する自分の考えをもつこと。 | 憲法の基本的な考え方を理解できること。 | 憲法の基本的な考え方を理解できていない。 |
刑法等 | 刑法等の基本的な考え方を理解したうえで、社会的問題に対する自分の考えをもつこと。 | 刑法等の基本的な考え方を理解できること。 | 刑法等の基本的な考え方を理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(R5までのDP) R5までDP_3 教養と倫理観の修得と社会への貢献
教育方法等
概要:
法学を専門としないが、法学の基本的な考え方を学びたい学生に向けて講義をおこなう。具体的には、権利や立法、法解釈の概要をおさえたうえで、国家の基本法たる憲法と、主な法律学問(刑法など)を中心に講義で取り上げる。
授業の進め方・方法:
レジュメ(授業資料)を配布し、それに沿って授業を進める。まずはじめに「法学概論」について解説して法の基本的な考え方や全体像をつかむ。そこでは、権利や立法、法解釈といった基本的なトピックを扱う予定である。次に日本国憲法や刑法の基礎的な事項について講義する。憲法では、特に憲法上の権利のパートを詳しくみていくことになる。また、そうした権利を保障するための装置である統治機構についても扱う。また、刑法については、憲法にも記載がある重要な手続的に関する考え方のほか、犯罪がいかにして成立しているかを確認する。
注意点:
予習はとくに必要としないが、広く法に関係する社会的問題について、日ごろから関心を払っておくことが望ましい。復習については、講義資料を参照すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション・法の種類 |
この授業の目的をシラバスを参照しつつ把握する。社会における法の役割や必要性について学ぶ。
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2週 |
法の種類・権利 |
さまざまな種類の法があることを学ぶ。権利の性質やその分類、具体的な内容などを学ぶ。
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3週 |
成る法・作る法 |
法がいつ・どのようにできるかについて、成文法と不文法の区別を踏まえつつ学ぶ。
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4週 |
裁判の仕組み |
法の主要な機能の一つである裁判について、どのような実践がなされているかを学ぶ。
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5週 |
法的思考 |
法的思考にとって重要な法的三段論法について学ぶ。条文を実際に適用して考えることで、法解釈を理解する。
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6週 |
日本国憲法の概要 |
日本国憲法の全体像をつかむ。日本国憲法の基本原理の重要性を、その歴史をたどりつつ学ぶ。
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7週 |
精神的自由権 |
思想・良心の自由や表現の自由といった、精神的自由権と呼ばれる憲法上の権利について学ぶ。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
中間試験のフィードバック、経済的自由権 |
職業選択の自由などの経済的自由権について学ぶ。精神的自由権との相違を確認する。
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10週 |
社会権・法の下の平等 |
生存権、教育を受ける権利などを中心に社会権について学ぶ。また、法の下の平等について差別との関係で理解する。
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11週 |
統治機構 |
日本の統治を担う機関のうち、とくに国会と内閣に注目し、その役割を確認する。
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12週 |
人身の自由 |
適正手続の保障など、憲法における刑事手続の規定について、歴史的経緯とともに確認する。
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13週 |
刑法総論、犯罪の成立要件 |
刑法の目的・機能・基本原則について学ぶ。また、犯罪が成立するための条件について学ぶ。
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14週 |
ロボット・AIと法 |
ロボット・AIといった新たな技術と、法との関係について学ぶ。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
答案返却等 |
試験に出てきた問題の解説をきき、重要な点や論点をおさえる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |