国語IIA

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 国語IIA
科目番号 ga030 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 嶋中道則ほか『精選論理国語』・『文学国語』(東京書籍)、『ことばを広げる新漢字ノート』(浜島書店)
担当教員 加藤 達彦

到達目標

1.論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。
2.論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性を判断することができる。
3.文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を理解できる。
4.常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。
5.新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点を正確にまとめることができる。論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点を大まかにまとめることができる。論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができない。
評価項目2論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性を正確に判断することができる。論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性を大まかに判断することができる。論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性を判断することができない。
評価項目3文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を正確に理解できる。文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を大まかに理解できる。文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を理解できない。
評価項目4常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。常用漢字を中心に、おおむね日本語を正しく読み、表記できる。常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できない。
評価項目5新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を的確に実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法をおおむね実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R6) 3A 国語表現

教育方法等

概要:
国語Ⅱでは、到達目標に基づいて特に「読む」・「書く」といった基礎学力の向上を重視する。また、様々な文章を読むことで日本の文化や伝統的な創作技法に触れ、基礎的な知識を身につけるとともに豊かな人間性を養うべく、幅広い視点から教養を深めることも目指したい。
授業の進め方・方法:
①授業は基本的に教科書に沿って講義形式(スライド説明)で行う。
②講義は集中して聴き、ノートを取りながら、それに加えて自分の意見やアイディアを記録する癖をつけること。
③漢字テキストについては、毎週小テストを行うのでテスト範囲にあわせて事前に自学自習を進めておくこと。
④指示された課題は、目的を理解して丁寧に取り組み、期限までに確実に提出すること。
注意点:
自ら疑問点を出し、積極的に質問して授業の中で解決していくという態度は、とても大切である。そのためにも予習として前もって作品を読み、わからない語句等を辞書で調べてくることが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
コラム「論理の力を鍛えよう」
テキストの使い方、漢字学習の取り組み方と注意点、提出物に関する諸注意を理解する。
書かれている内容を理解し、論理的に考えることの意義を知る。
2週 つなげる力 「接続関係」について学び、文章を論理的に理解する力を養う。(MCC)
3週 ①言語と認識《言語》鈴木孝夫を読解する。 具体的な事例と筆者の意見の関係に注意して読み、言語と自我の構造について考える。(MCC)
4週 ②言語と認識《言語》鈴木孝夫を読解する。 内容や構成、論理の展開などを的確に捉え、論点を明確にしながら要旨を把握する。(MCC)
5週 ①発見への誘い《読書》國分功一郎を読解する。 読書の意義について筆者の主張を読み取り、自分に引き寄せて考える。(MCC)
6週 ②発見への誘い《読書》國分功一郎を読解する。 文章の内容や解釈を多様な論点や異なる価値観と結びつけて、新たな観点から自分の考えを深める。(MCC)
7週 教科書の内容および常用漢字・語彙の復習 教科書および漢字のテキストをもとにこれまでの学習内容を復習する。(MCC)
8週 前期中間課題 図書館の書籍を利用して課題に取り組み、読解力・表現力を養う。(MCC)
2ndQ
9週 ①小説 中島敦を読解する。 作者に関する知識を学び、作品や時代背景について自分の考えを深める。(MCC)
10週 ②小説 中島敦を読解する。 文章の種類を踏まえて、内容や構成、展開、描写の仕方などを的確に捉える。(MCC)
11週 ③小説 中島敦を読解する。 語り手の視点や場面の設定の仕方、表現の特色について評価することを通して、内容を解釈する。(MCC)
12週 ④小説 中島敦を読解する。 語り手の視点や場面の設定の仕方、表現の特色について評価することを通して、内容を解釈する。(MCC)
13週 ⑤小説 中島敦を読解する。 登場人物の心情を表現に即して把握し、主人公の内面と苦悩について考える。(MCC)
14週 教科書の内容および常用漢字・語彙の復習 教科書および漢字のテキストをもとにこれまでの学習内容を復習する。(MCC)
15週 試験の解答と解説 試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。3前3,前4,前5,前6
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2前3,前4,前5,前6
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。2前9,前10,前11,前12,前13
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前8

評価割合

漢字小テスト漢字テキスト授業内の課題中間課題期末試験合計
総合評価割合1010301535100
評価項目1,2,3,50030153075
評価項目4101000525