技術者入門I

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 技術者入門I
科目番号 0024 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 授業資料を適宜配布する.
担当教員 臼井 邦人,沢口 義人

到達目標

1. 体験学習を通して,技術者として必要な基礎的実験能力と製作能力を身に付けている.
2. 基本的な電子部品・計測機器の取り扱いができる.
3. グループで移動型ロボットを製作・プログラミングし,課題解決ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1適切なはんだ付け技術を身に付け,テスタを製作できる.はんだ付け技術を身に付け,テスタを製作できる.テスタの製作ができない.
評価項目2直流機器やオシロスコープ,ファンクションジェネレータを用いた応用的な実験を遂行できる.直流機器やオシロスコープ,ファンクションジェネレータを用いた基本的な実験を遂行できる.直流機器やオシロスコープ,ファンクションジェネレータの取り扱いができない.
評価項目3グループでの移動型ロボットの製作・プログラミングにより,応用的な課題解決ができる.グループでの移動型ロボットの製作・プログラミングにより,基本的な課題解決ができる.グループでの移動型ロボットの製作・プログラミングによる課題解決ができない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(3) ものづくりに必要な力
準学士課程 4(1) 問題解決能力
準学士課程 4(2) 協力し行動する力

教育方法等

概要:
本授業では,実習形式により電子工作の技術や測定機器の取り扱いを学び,レゴロボットを用いたミニロボコンに取り組む.
授業の進め方・方法:
電子制御第一実験室に集合し,出席状況と授業内容を確認して,第二研究棟内の実験室で実習形式で各種課題に取り組む.
注意点:
授業欠席時にはなるべく早い段階で担当教員に申し出て指示を仰ぐこと.事前の指示に応じて,工具やグラフ用紙,テスタなどを持参する(忘れ物をしない)こと.分からないことがあれば教職員や3年生の学生に気軽に尋ねて欲しい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 電子制御工学科における実験実習系科目の概要を説明できる。
2週 テスタの製作(1) テスタを製作する。
3週 テスタの製作(2) テスタを製作する。
4週 テスタの製作(3) テスタを完成させる。
5週 テスタの取り扱い テスタを使った測定ができる。
6週 ミニロボコン(1) 3人程度の班ごとに,与えられた課題を解決できるロボットを作成する.
7週 ミニロボコン(2) 3人程度の班ごとに,与えられた課題を解決できるロボットを作成する.
8週 ミニロボコン(3) 3人程度の班ごとに,与えられた課題を解決できるロボットを作成する.
2ndQ
9週 ミニロボコン(4) 3人程度の班ごとに,与えられた課題を解決できるロボットを作成する.
10週 ミニロボコン(5) 3人程度の班ごとに,与えられた課題を解決できるロボットを作成する.
11週 測定機器の取り扱い(1) 直流安定化電源や直流電圧計,直流電流計を適切に使用できる.
12週 測定機器の取り扱い(2) オシロスコープを適切に使用できる.
13週 測定機器の取り扱い(3) ファンクションジェネレータを適切に使用できる.
14週 測定機器の取り扱い(4) 発光ダイオードや圧電サウンダを用いた応用的な測定実験ができる.
15週 ミニロボコン 作成したロボットを動作させ,与えられた課題を解決できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。3
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。3
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。2
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。2
電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2

評価割合

製作物ミニロボコン課題合計
総合評価割合205030100
基礎的能力0101020
専門的能力20302070
分野横断的能力010010