電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 自作テキスト
担当教員 泉 源

到達目標

1.各種ダイオードの特性を説明できる.
2.トランジスタの特徴,各種接地方式の特徴を説明できる.
3.トランジスタによるスイッチング回路を設計できる.
4.トランジスタによる増幅回路の設計ができる.
5.トランジスタによる多段増幅回路の設計ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種ダイオードの特徴が説明できて,適切なダイオードの選定ができる.各種ダイオードの説明ができる.ダイオードの特徴が把握できていない.
評価項目2トランジスタの特徴,各種接地方式の特徴を説明できる.トランジスタの特徴を説明できる.トランジスタの特徴が把握できていない.
評価項目3トランジスタによるスイッチング回路の設計ができる.トランジスタによるスイッチング回路の構成が理解できる.トランジスタをスイッチング素子として扱うことができない.
評価項目4トランジスタによる増幅回路の設計ができる.トランジスタによる増幅回路の構成が理解できる.トランジスタを増幅素子として扱うことができない.
評価項目5トランジスタによる多段増幅回路の設計ができる.トランジスタによる多段増幅回路の構成が理解できる.トランジスタによる多段増幅回路の構成を提示できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ダイオード,トランジスタを使った電子回路について学習をおこなう.
授業の進め方・方法:
座学が中心となるが,現象の理解を深めるために適宜シミュレーション結果の提示や実際にシミュレーションをおこなってもらうことがある.
注意点:
回路パラメータが変化すると,特性にどんな影響があるのか把握するために,シミュレータを有効活用して欲しい.さらに時間的余裕があれば,自ら回路製作をおこなって,理論-シミュレーション-実機それぞれの差異について検討をおこなって欲しい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスおよび必要な知識の確認 講義の目標や進め方,必要な知識,評価方法について説明する.
2週 シミュレータの使用方法解説 メーカが提供しているモデルを使用することができる.
3週 ダイオードの特徴 ダイオードの特徴を説明できる.
4週 ダイオードを使った整流・保護回路 出力波形概略を描くことができる.
5週 トランジスタの特徴 トランジスタの特徴を説明できる.
6週 トランジスタの各種接地方式 各種接地方式の特徴を説明できる.
7週 まとめ
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 復習
10週 トランジスタの各種バイアス回路 各種バイアス回路の説明ができる.
11週 CR結合増幅回路1 CR結合増幅回路の理論計算ができる.
12週 CR結合増幅回路2
エミッタフォロワ回路1
CR結合増幅回路の設計ができる.
エミッタフォロワ回路の理論計算ができる.
13週 エミッタフォロワ回路2 エミッタフォロワ回路の設計ができる.
14週 まとめ
15週 前期定期試験
16週 復習
後期
3rdQ
1週 直接結合増幅回路1 直接結合増幅回路の理論計算ができる.
2週 直接結合増幅回路2 直接結合増幅回路の設計ができる.
3週 カレントミラー回路1 基本カレントミラーの理論計算ができる.
4週 カレントミラー回路2 カレントミラー回路を用いて多段LED回路の設計ができる.
5週 ダーリントン接続1 ダーリントン接続の理論計算ができる
6週 ダーリントン接続2 ダーリントン接続を使った回路設計ができる.
7週 まとめ
8週 後期中間試験
4thQ
9週 復習
10週 負帰還増幅回路1 負帰還による効果を説明できる.
11週 負帰還増幅回路2
電圧直列帰還型増幅回路1
各種負帰還増幅回路の特徴を説明できる.
電圧直列帰還型増幅回路の特徴を説明できる.
12週 電圧直列帰還型増幅回路2 電圧直列帰還型増幅回路の理論計算ができる.
13週 電圧直列帰還型増幅回路3 電圧直列帰還型増幅回路の設計ができる.
14週 まとめ
15週 後期定期試験
16週 復習

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力010000010
専門的能力8010000090
分野横断的能力0000000