概要:
1年から3年まで培ってきた国語力をベースに、社会で必要とされる知識、技能を身につける。意見文や説明文、敬語などいずれも知性ある社会人に不可欠なことがらを学び、学生同士添削しあったり共同で考えたりしながら、相互に実力を高めることを目指す。
授業の進め方・方法:
①プリント形式で授業を行う。配布するプリントは必ずファイルし、復習できるようにすること。
②あらかじめ指示する課題をもとに授業を展開する。課題を仕上げてないと、授業に参加できなくなるので要注意。
これらの課題は、評価割合の「ポートフォリオ」として位置づけてある。
③継続使用の漢字テキストは、原則として授業では使わないが、試験では毎回範囲に組み込むので、各自計画的に学習を進めること。
なお、漢字の試験範囲は年度当初に1年分を明示する。
④常に辞書を準備し、分からない語句や漢字の確認ができる態勢をとること。
注意点:
①課題は期限を守って提出することが必須である。課題の提出がない場合には、評価割合にかかわらず単位を認めない。
②年4回の試験に組み込む漢字の範囲は、年度当初に一年分を明示する。学年終了時には漢字検定2級程度の力となるよう、積極的に学習すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方、提出物、漢字学習の進め方などの詳細を理解する。社会常識プリントで常識レベルを自覚する。
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2週 |
①意見文 |
意見文作成に向けて注意点を理解する。添削の仕方について理解する。
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3週 |
②意見文 |
投書文の分析を通して優れた文章の特徴を理解する。清書のスタイルを理解する。
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4週 |
③意見文 |
意見文の下書きを相互添削する。
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5週 |
①どこかおかしい文 |
文の問題点を指摘し、よりよい文に直す練習をする。
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6週 |
②どこかおかしい文 |
文の問題点を指摘し、よりよい文に直す練習をする。
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7週 |
③どこかおかしい文 |
総合問題に取り組み、よりよい文の構成を学ぶ。
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8週 |
前期中間試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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2ndQ |
9週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。常識力チェック。
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10週 |
①説明文 |
説明文の構造を理解する。
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11週 |
②説明文 |
事実と意見を峻別し、混同しない書き方を理解する。
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12週 |
③説明文 |
著作権法、引用のルール、句読点の種類などについて理解する。
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13週 |
④説明文 |
概要の書き方について練習する。
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14週 |
手紙の書き方、メールの注意点 |
手紙の形式を学ぶ。メール送受信における注意点について学ぶ。
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15週 |
前期定期試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。常識力チェック。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
①敬語 |
敬語の種類を理解する。(尊敬語、謙譲語Ⅰ・Ⅱ、丁寧語、美化語)
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2週 |
②敬語 |
尊敬語を理解する。
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3週 |
③敬語 |
謙譲語ⅠとⅡの違いについて、立てる先との関係を理解する。
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4週 |
④敬語 |
謙譲語ⅠとⅡの違いについて「ます」との関連を理解する。
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5週 |
⑤敬語 |
単語の切れ目を理解する。
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6週 |
⑥敬語 |
日常でよく使われる言葉について、尊敬語、謙譲語Ⅰ・Ⅱへの言い換えを理解し覚える。
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7週 |
⑦敬語 |
二重敬語を理解する。
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8週 |
後期中間試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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4thQ |
9週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。常識力チェック。
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10週 |
⑧敬語 |
総合問題に取り組み、敬語の間違いを説明し正しく直す。
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11週 |
⑨敬語 |
総合問題に取り組み、敬語の間違いを説明し正しく直す。
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12週 |
⑩敬語 |
総合問題に取り組み、敬語の間違いを説明し正しく直す。
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13週 |
①現代仮名遣い |
現代仮名遣いの本則を理解し、例外を覚える。
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14週 |
②現代仮名遣い |
総合問題に取り組み、間違いを指摘し正しく直す。
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15週 |
後期定期試験 |
今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |