実験実習Ⅳ

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 実験実習Ⅳ
科目番号 0109 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 実験実習III指導書
担当教員 泉 源,大橋 太郎,岡本 峰基,坂元 周作,沢口 義人,鈴木 聡,関口 明生

到達目標

レポート作成を中心として専門知識に関する理解を深め、これらを応用した計測・制御技術を学ぶ。また、マイコンを用いた制御を行うことができるように各自取り組む。また、平滑化・最小二乗法・シミュレーション・数値積分など、コンピュータのプログラミングにより情報を処理する技術を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
レポート作成事前に内容を十分に理解しテレポートを作成し、余裕を持ってレポート締切前に受理されることができる内容を十分に理解し、レポート締切までに受理されることができる内容を十分に理解できず、レポート締切までに受理されない
専門分野への理解必要な専門知識を事前に学習し、率先して実験に用いることができる必要な専門知識について指導書を読み学習し、実験に用いることができる必要な専門知識を学習せず、実験に用いることができない
実験への対応知識や技術を生かし、自ら率先して実験実習を行うことができる知識や技術を生かし、実験実習を行うことができる知識や技術を実験実習に用いることができない
プログラミングにより情報を処理する技術プログラミングにより情報を処理するための方法を実践し説明できるだけではなく、自ら創意工夫して向上することができる。プログラミングにより情報を処理するための方法を実践し、説明できる。プログラミングにより情報を処理するための方法を実践できないか、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
専門分野を理解する上で必要な知識を座学だけではなく実験を通じて学ぶ。また、理解度を把握するためにレポート作成を行い、評価を行う。また、平滑化・最小二乗法・シミュレーション・数値積分など、コンピュータのプログラミングにより情報を処理する技術を身につける。
授業の進め方・方法:
実験を行い、各実験ごとにレポート作成を行い、期日内に受理されるまで各担当教員にレポートを修正し、提出する。
前半ライントレーサ・後半テーマ実験のグループと前半テーマ実験・後半ライントレーサのグループに分けて実験実習を行う。
なお、実験実習Ⅲ(3年前期)と実験実習Ⅳ(3年後期)について、実験設備・指導教職員・指導時間等からなる教育資源に対して学習効果を最大化するための観点から、クラスの学籍番号が前半の学生と後半の学生とに分け、前期・後期で学習内容を交代して実施する。
プログラミングによる情報処理については、全時間の約1/4を割り当て、講義と演習により実践的に学ぶ。
注意点:
事前に指導書に目を通し、ノート・グラフ用紙・レポート用紙・筆記用具・定規・電卓・指導書を用意し、事前に指導書に目を通しておくこと。装置の取り扱い方法等は他の授業とは異なり事後に復習しにくいので、使用した電子部品や計測機器の名前および取り扱い方法は実験中に充分理解しておくこと。なお、すべての実験テーマを実施し、すべてのレポートが提出されないと評価されないので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 実験の進め方などについて理解する
2週 移動ロボットの動作確認(1) 1年次に作成した移動ロボットの動作確認を行う
3週 移動ロボットの動作確認(2) 1年次に作成した移動ロボットの動作確認を行う
4週 インターフェース回路付加 移動ロボットにインターフェース回路を付加する
5週 アセンブリ言語プログラミング(1) アセンブリ言語の使用方法およびプログラムの動作確認を行う
6週 アセンブリ言語プログラミング(2) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのLEDの点滅動作を行う
7週 アセンブリ言語プログラミング(3) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのLEDの点滅動作を行う
8週 まとめ これまでの内容について自分なりにまとめる
4thQ
9週 アセンブリ言語プログラミング(4) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのセンサ制御を行う
10週 アセンブリ言語プログラミング(5) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのセンサ制御を行う
11週 アセンブリ言語プログラミング(6) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのセンサ制御を行う
12週 アセンブリ言語プログラミング(7) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのセンサ制御を行う
13週 アセンブリ言語プログラミング(8) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのセンサ制御を行う
14週 アセンブリ言語プログラミング(9) アセンブリ言語を用いて移動ロボットのセンサ制御を行う
15週 レポートまとめ これまでの内容について自分なりにまとめる
16週 レポートまとめ これまでの内容について自分なりにまとめる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学要求仕様に従って、標準的なプログラマブルデバイスやマイコンを用いたシステムを構成することができる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3
電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4
交流回路論における諸現象について実験を通して理解する。3
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。3
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。3
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。3
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。3
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。3
共振について、実験結果を考察できる。3
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。3
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3
ディジタルICの使用方法を習得する。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3

評価割合

レポート課題合計
総合評価割合7525100
基礎的能力25025
専門的能力502575