哲学B

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 哲学B
科目番号 0120 科目区分 一般 / 必修選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業時に資料を配布する
担当教員 小谷 俊博

到達目標

哲学的な問題について主体的に考え、自分なりの考えを形成できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業の問題について自分の考えを明確に主張することができる。各授業の問題について自分の考えをある程度主張することができる。各授業の問題について自分の考えを主張することができない。
評価項目2各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを明確に説明できる。各授業で取り扱われる問いがどのようなものかをある程度説明できる。各授業で取り扱われる問いがどのようなものかを説明できない。
評価項目3各授業で取り扱われる問題の背景知識について明確に説明することができる。各授業で取り扱われる問題の背景知識についてある程度説明することができる。各授業で取り扱われる問題の背景知識について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 1(2) 説明 閉じる
準学士課程 2(1) 説明 閉じる
JABEE A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
哲学は、知識の習得よりも主体的に考えることの方がはるかに重要である。考えることに重点を置いた講義を行う。
授業の進め方・方法:
スライドで問題を提起しつつ、適宜考える時間を取る。時に指名して意見を求める、あるいは学生間でのディスカッションを取れ入れる予定である。なお、なお、この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習を180分以上行うこと。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション・論証に関する基本知識 授業の方針および、哲学の基本となる論証に関する基本知識を確認する。
2週 私たちは何を知ることができるのか 代表的な懐疑論の概要を理解する。
3週 この世界は現実なのか 水槽の中の脳、および『マトリックス』の世界について考えることで、現実とは何かを考える。
4週 「同じ人」であるとはどういうことか 人格の同一性とはどのような問題かを理解する。
5週 機械は考えることができるのか チューリングテストの概要を理解した上で、機械が思考できるかどうかを考える。
6週 心は科学で語れるか 中国語の部屋、哲学的ゾンビなどの思考実験をもとに、心を科学で解き明かせるかを考える。
7週 私たちは自由なのか 決定論と非決定論という観点から、自由意志の問題を考える。
8週 どうして規則が成立するのか 規則のパラドックスの概要を理解する。
4thQ
9週 他人の気持ちを本当に理解することができるのか ことばの「意味」とは何かを手がかりに、他人の意図を理解するとはどういうことかを考える。
10週 道徳の優先順位を決めることができるのか 功利主義・義務論の概要を理解する。
11週 自由と平等はどちらが大切なのか リベラリズム・リバタリアニズムの対立を中心に、自由と平等が対立する場面でどちらを優先すべきかを考える。
12週 そもそも道徳に従う理由はあるのか ニーチェの道徳批判を出かかりに、道徳に従うということはどういうことかを考える。
13週 目に見えない世界を理解することはできるのか 科学哲学における実在論と反実在論の関係性について、基本的な考え方を理解する。
14週 「この文は間違っている」という文は間違っているのだろうか 代表的なパラドックスを通じて、論理の不思議さを楽しむ。
15週 総括・展望 これまでに学んだことの総括および哲学のさらなる問いの領域を知る。
16週

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000